43話 ページ44
伊「そこいらの有象無象とはわけが違うからな」
俺が部屋に入ると数人の声が聞こえた
俺よりも早くここについた隊員がいるらしい
カ「伊之助！！」
しのぶさんの継子の声がした
確かカナヲさん、だったか
そしてあそこの美少年は
童磨が猪の被り物を持っているあたり
伊之助という少年なんだろう
善逸から聞いた特徴と一致している
童「んーかなり年季が入ってるね、この猪の被り物」
童「目はどういう加工してるの？」
『時の呼吸 壱の型 一寸光陰』
童「おっと、危ないなぁ」
俺は童磨が隙を見せた一瞬を見逃さなかった
しかし、俺の攻撃は少しそれ片腕を切り落としただけだった
俺は、落とした片腕が持っていた猪の被り物を手に取り
伊之助のいる方にとんだ
『伊之助君だよね、大事なもんは取られんな』
伊「わァってるよ！！扇野郎」
『俺は花垣武道だ』
伊之助君は俺の手から猪の被り物をふんだくった
童「あれー？何か見覚えあるぞぉ」
童「君たちの顔」
童磨は俺たちに指をさしながらそういう
童「僕たち何処かで会ったよね？」
俺は会った記憶があるが、伊之助君もあったことがあるのだろうか
どうやって柱でもない少年が生き残れたのだろう
伊「テメェみたいな蛆虫と会った覚えはねぇ」
童「いや、あるよ、俺は君を知ってる」
伊「ねぇっつってんだろうが！！糞が！！」
『俺はあるぞ、忘れたとは言わせねぇ』
童磨は人差し指を自分の頭に突き刺した
伊「うえーっ！！」
伊「何してんだキッショオ！！」
童磨はうーんうーんと言いながら
指をぐりぐりと頭に深く突き刺していく
童「あーこれだこれだ」
十五年前
十七・八くらいの女の子が赤ん坊を抱いてきた
旦那や姑にさんざん暴力を振られ
童磨に保護された
その時に万世極楽教にやってきた女の子は
伊之助の母親らしい
そして抱えられていた赤ん坊こそ伊之助君だった
伊「俺に母親なんかいねぇ！！」
伊「俺を育ててくれたのは猪だ！！関係ねぇ！！」
童「そしてそっちの鉄扇の子」
童「覚えてるよ、その武道って名前」
童「日向ちゃんがさあ、逃げ回るときに何度も呼んでたんだァ」
童「とっても可愛かったな」
ふつふつと怒りがわいてくる
こんな快楽殺人犯みたいな奴になんで日向が殺されなきゃいけないんだ
童「彼女さぁ…」
伊・俺「『うるせえんだよ！！』」
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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします！！ (2022年4月6日 15時) (
レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡音 | 作成日時：2022年3月12日 22時
