38話 ページ39
善「嘘だ…」
善逸がつぶやく
やっぱり善逸にはバレるか
善「ねえ、武道から嘘ついてる音がするんだけど、ねぇ！」
善「どういうこと！？日向ちゃんは！？」
日向が死んだということを俺の口から言いたくなかった
それをくみとってくれず、大声で騒ぐ善逸に
少し苛立ちを覚えた
日向を助けられなかった俺に責任があるから
善逸は悪くないんだけど…
俺が気持ちを抑えていたその時
刹「カアァァ！武道ィ！任務ゥ！任務ダァ！」
刹那が窓から入ってきた
助かった
『任務らしいから、もう行くな』
『じゃあな、善逸、炭治郎、しのぶさん』
善「ちょっと！武道！？」
俺は逃げるようにその場を去った
『俺を助けてくれたのか？、刹那』
刹「フン、別二？」
刹「オ前ヲ、助ケタワケジャネェンダカラナ」
刹「タマタマダ」
刹那はそう答えたが
態度がもうなんか、誇らしげだ
『本当に、お前は素直じゃないな』
刹「ハァ！？俺ガ素直ジャネェダト！？」
刹那はギャーギャーと騒ぎ出す
でも、少しもさっきの話題を出さない
なんなら遠ざけようとしている気がする
空気を読んでくれているんだろう
『ありがとうな』
ただし、照れ隠しに俺を全力でつつくのは
やめてくれないかな
かといって
すぐ立ち直れるはずもなく
結構な月日がたった
任務に行くと
きまって日向とあの時の善逸の顔が浮かぶ
日向を守れなかった罪悪感のせいか
力が入ってしまい鬼の血を頭からかぶることもしばしば
そんでもって鬼を斬るときの俺の顔がとてつもなく怖いらしい
そんな感じで俺は不死川さんをさしおいて
鬼殺隊の中で一番怖い柱と呼ばれるようになった
鬼殺隊全体の出来事としては
無限列車での任務で煉獄さんが亡くなったことが
一番の悲報だ
そしてあの竈門炭治郎の妹、禰豆子が活躍したことも噂になっていた
その後彼らは
遊郭でも活躍し、とうとう上弦の一角を崩したらしい
そんな噂を何度も聞けば
禰豆子が人を襲わないことを
認めざるを得ない
刹「カアァ！カアァァ！刀鍛冶ノ里ヘ向カエェ！」
刹「上弦ノ肆ト甘露寺蜜璃ガ戦闘中ゥ！」
俺は手助けをしに刀鍛冶の里へ向かった
しかし、俺がついたころには全て終わっていた
そしてどうやらその場には上弦の伍もいたらしい
俺にそれが伝わらなかったのは、倒された後だったかららしい
俺が里について最初に見たのは
日のもとに出ていても消滅していない
鬼の竈門禰豆子と、それを囲む鬼殺隊員の姿だった
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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします！！ (2022年4月6日 15時) (
レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました！！ (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡音 | 作成日時：2022年3月12日 22時
