時を戻して今世こそ 【東京卍リベンジャーズ】【鬼滅の刃】

27話 ページ28

日「わあ、それ鉄扇！？かっこいい！！」


日向は鉄扇を持ち、いろんな角度から見つめていた


『俺が先に持っちゃってごめん、今度また探しに行こう』


日「そうしよう！」


日向は逢瀬という名の鉄扇探しの約束をし

とても上機嫌で皿洗いをしに行った


善「いいなぁ、武道はいいお嫁さんがいて…」

善「俺なんか、うまく雷の呼吸ができなくて、そのうちいつか死んじゃうよー！」


善逸の自虐の時間が来た


『大丈夫だって、善逸にもいつかいいお嫁さんが見つかるよ』


善「だーかーらー、そんな時は来ないんだよー！」

善「俺！その前に死ぬから！」


善逸の声は良く響く

家の中で叫ばれるといろんなところに反射して

うるさいのだ

獪岳助けてと目線で訴えるも

武道と獪岳の中はあまりよくない

加えて善逸と獪岳の中はもっとよくない

助けてなんて思いは汲み取ってもらえないのだ


『はあ、善逸、お前は死なないし、お嫁さんは見つかる』

『うるさいから静かにしてくれ』


善「それ、後ろの方のが本音だよね！？」


また、騒ぎだす

こういう時は決まって桑島さんの拳骨で終わるのだ


桑「コラ！善逸うるさいと何度言ったらわかるんじゃ！」


これは何時間かかるかな


外はもう日もとっくに落ちて星が出ていた


『俺、もう明日から任務らしいので、寝ますね、おやすみなさい』


桑「おお、おやすみ」


俺は布団の中に入った

結局善逸がうるさくて説教が終わるまで寝れなかったが…





翌日


刹「最初ノ任務ゥ！！」

刹「東ノ町二行ケ！！子供ガ毎晩消エテイルゥ！！」


『それでは、行ってきますね』


桑「ああ、行ってらっしゃい」


俺は東の町に向かった






初任務からは何日も続けて任務が入った

桑島さんの家に戻る暇なんてあるはずもなく

日向に二ヶ月に一度くらいの頻度でしか会えない日が続いた


任務が入り続けて二年

柱の一席が開いたらしい

殉職だそうだ

俺はお館様に呼び出された


『階級甲、花垣武道です』


産「よく来たね、武道、今日は君に話があってね」


『話…ですか…』


産「ああ、柱が一人亡くなってしまってね」

産「次の柱は君が最適だと思ったんだ、柱になってくれるかい？」


『はい！お館様の期待に応えられるよう頑張ります！』


産「ありがとう武道、そういえば婚約者がいるんだよね」


『はい、橘日向といいます』


産「柱にはね、屋敷が与えられるようになってるんだ」

産「そこに二人で住むといいよ」


『本当ですか！ご配慮いただきありがとうございます』


はやく日向に伝えよう！

28話→←26話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す