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24話 ページ25

鬼「待てえ!!」


その鬼は体に巻き付いている無数の腕を俺らに伸ばしてきた


男「追いつかれる!!」


『雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃』


俺の周りに閃光が走る

俺はひたすら走った

数分走り続けると鬼は追ってこなくなった


男「巻いたか?」


『大丈夫だったか?』


俺が聞くと、男の子は首を縦に振った


男「ああ、助かったよ」

男「あの鬼の話だと、俺の育手に因縁があるらしくって…」


『よかった、あと一日頑張ろう!』


男「そっちこそ!」




男の子と別れて一日がたち、最終選別が終わった

早朝、俺は藤襲山を出た


『俺だけ?』


産「お帰りなさいませ」

産「おめでとうございます、ご無事で何よりです」


自分よりも少し年上の男性が話しかけてくる


『あの、俺だけですか?他の人は?』


産「生き残ったのは貴方だけです」


助けた狐のお面の男の子は鬼に喰われてしまったらしい

頑張ろうといったのに…

あの後一緒にいればよかった…


産「まずは隊服を支給させていただきます」

産「体の寸法を測り、その後は階級を刻ませて頂きます」

産「階級は十段階ございます」

産「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」

産「今現在貴方は一番下の癸でございます」

産「本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日となります」

産「さらに今からは鎹鴉をつけさせていただきます」


男性がパンッと手をたたくと鴉が飛んできて俺の頭に止まった


産「鎹烏は主に連絡用の鴉でございます」

産「それでは、あちらから刀を造る鋼を選んでくださいませ」

産「鬼を滅殺し、己の身を守る刀の鋼は御自身で選ぶのです」


俺は正直どれがどれとかはよくわからなかったため

直感で机のはじの方にあった鋼を手に取った


産「これでよろしいですか?」


『はい、それと一つお願いがありまして…』


産「なんでしょう」


俺は刀鍛冶の方への伝言を伝えた


産「わかりました、要望通りに伝えておきます」

産「最終選別お疲れさまでした」


『はい、ありがとうございました』


俺は桑島さんの家へと歩いた


七日間俺は何を食ったらいいのかわからず

実は水以外何にも手を付けていなかった

だって、どれが毒かとかわかんないし…

空腹と疲労で足がフラフラしていて道行く人に変な目で見られた


鴉「大丈夫カ!」


『大丈夫じゃない、全然…』


鴉にまで心配された

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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡音 | 作成日時:2022年3月12日 22時

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