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2話 ページ3

九「銃!!」

鶴「オイ!なんだよソレ、ガキの喧嘩だろ!?」


突きつけられた銃のセーフティーは外れていた


千「稀咲!」


今までだったらビビっていたであろうこの状況は
今の俺にとってあまり怖いものではなかった

それに

きっかけを作ってくれたナオト

東卍を託してくれた場地君

こんな俺でも相棒にしてくれた千冬

ここにいる仲間は俺を信じてここに来てくれている

皆の存在は俺に勇気をくれる

だから何も怖くない


稀咲の焦った顔が目に入る


『稀咲、お前、何ビビってんだよ』




ドンッ




銃声が響く

弾丸は俺の左足の甲を貫通する


『どうしたよ?稀咲…足撃ったって俺は死なねえぞ』


足を撃たれて最初に感じたことは恐怖ではなかった

ああ、懐かしい

前世で感じたこの緊迫感

たえず俺の体は傷ついていた

時には刺され、時にはやけどを

時には毒に侵されたりもした

ただそれはこの傷の痛みの比ではなかった


足元には血が広がっていく

俺は呼吸を使って止血をした


『俺にはマイキ―君みたいなカリスマもねぇ』

『ナオトみてぇに賢くもねぇし、ココ君みてぇに器用でもない』

『ムーチョ君みてぇに体もでかくねぇし、ドラケン君みてぇにに喧嘩も強くねぇ』


ム「…」


『だから俺にできることは一つ!!』


『諦めねぇ!!!』

『死んでも諦めねぇ事だ!!』


ここに武器があれば反撃くらい余裕だけど

不良は素手で戦うのが王道だろ?


稀「ぶっ殺す」


稀咲の額に汗が流れる


『やってみろ』


俺は稀咲の近くまで歩いていき、自ら銃口を額に押し付けた


『簡単だろ?エマちゃんを殺したように』

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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡音 | 作成日時:2022年3月12日 22時

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