時を戻して今世こそ 【東京卍リベンジャーズ】【鬼滅の刃】

11話 ページ12

『ここまでだ、稀咲』


稀咲と半間は二人共、横転したときに足を痛めたらしい

半間は立ち上がれずにいた

稀咲はヨロヨロと立ち上がるがマイキーに押さえつけられる


『お前は弱ぇからいつでも盾と剣になる奴を作る』

『自分一人ではなんもできねぇ小心者だ』


稀「うるせぇ！人の上に立つのに腕力なんていらねぇんだよ！！！」

稀「何を達成するにも緻密に作り上げられた完璧な計画だ！！」


最初の計画はドラケンを殺し、ナンバー２の座を奪い、裏から東卍を牛耳る

２つ目は首のない天使(芭流覇羅)を作り東卍を潰し、マイキーを首(トップ)にすえる

３つ目は天竺をけしかけ東卍を潰しマイキーをオレが操り裏社会を牛耳る

全て完璧な計画だった


稀「潰せるワケがねぇ！！」


稀咲は押さえつけられながらも叫び続ける


稀「ある可能性を除いて…」

稀「オマエ、タイムリーパーだろ？」


気づいていたのか…


『稀咲、お前はなんでヒナにこだわる？』


俺はずっと抱いていた疑問を稀咲に尋ねる


稀「最後だから教えてやるよ」


稀咲はフッを笑い話し始めた

〜〜〜〜〜〜〜〜

小学生の頃、神童と呼ばれていた

意識していないフリをしていたがオレは、橘日向が好きだった

そして橘 日向も神童の俺を好きに決まっている

そう思っていた


なのに

突然、現れたヒーローに橘の心は奪われた


花垣武道


その日からずっとオマエをつけまわした

ある日、オマエはいった


「日本で一番の不良になる！」と


日本一の…不良…？

なんだ不良？

そんなモノがなんでヒーロー？


不良について調べた

たくさん調べた

そしてある一人の男に辿り着く


東京卍會総長 佐野万次郎


オレの計画のコマが揃った


日本一の不良になる

テメェのように漠然とした夢じゃねぇ

緻密に練り上げた計画を実行する

その為に必要なモノを手に入れて

そしてオレは、晴れて橘日向と添い遂げる

〜〜〜〜〜〜〜〜


稀「なのにテメェは何度、オレの邪魔をした？」

稀「何度タイムリープした？」

稀「知ってるか？オレはオマエをリスペクトしてたんだぜ」


遠くからサイレンの音が聞こえる


『テメェはもう終わりだ稀咲』

『みんながテメェの企みを知った以上、テメェはもう誰からの信用も得られない』


俺は後ろを振り返ろうとしたとき

目の前の世界が反転した


ド「タケミっち！！」

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