43話 ページ44
電話を終えて新しいお茶を持ち部屋に入ると小鬼はちゃっかりと俺のベッドに入っている
他月「…お前、人のベッドを勝手に…不躾にもほどがある…」
ベッドに腰掛けると小鬼を掴むと布団からだす
他月「入るのはいいがそのまま入るな。ちゃんと風呂に入ってからにしろ、身体中泥だらけじゃないか」
コクッと頷くと、何を思ったかジャンプし俺が持ってきたお茶が入ったコップに飛び込んだ
案の定、火傷した小鬼を手のひらに寝かせると保冷剤を布でくるみ小鬼の体に当てた。
他月「お前ほど馬鹿な鬼を見たのは初めてだ。今までよく生きてこれたな…」
小鬼「……(ジンジン)」←火傷した
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部屋の電気を消し、ベッドに入ると同じようにもそもそと小鬼が布団へと入ってきた
他月「おい一緒に寝ると潰すからこっちへ来るな」
俺の話を聞いていないのか小鬼はそのままベッドに寝転がり寝てしまう
他月「(ふ〜…まぁいい一晩の我慢だ)」
〜翌朝〜
学校へ行く準備を終えたので机の上でダラダラしている小鬼を庭へと置き学校へ向かった
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家に着き部屋に入ると再び小鬼が窓にはりついてる
他月「本当にもう一晩だけだからな…」
また朝になり小鬼を追い出し学校から帰ると小鬼はまた窓にはりつき、俺が泊める。それを何度か繰り返した
そして数日後の朝
月夜「ねぇ、お兄ちゃん、あの小鬼ずっといるけど名前つけてあげないの?かわいそうよ」
朝食に混じり、お椀に入ったお茶をズズ〜っと飲む小鬼
あれ?これは…
そのまま居着かれました
〜その日の放課後〜Aside
空「結局飼うことにしたんだ?」
他月「勝手に居ついてるだけだ…」
『でも、ずっと家にいるんでしょ?』
他月「いや、昼間は外に行くんだが夜になると戻ってくる」
空「あははっ、完全に自分の家だと思ってるね」
『可愛いじゃん良かったね他月くん!』
他月「何も良くないし、笑い事じゃない…」
空「今度ウチに来るとき連れて来なよ。ミーくんとコハクと遊べるんじゃない?」
ミーくん自分が呼ばれたと思ったのかひょこっとカバンから顔を出した
空「こらミーくん出ちゃダメだよ」
『そうじゃん!ミーくんとコハクに友達ができるね!
やった〜!!(((o(*゚▽゚*)o)))
楽しみにしてるね他月くん!』
他月「……」
他月くんは少し納得いかない様子だった
ラッキーアイテム
ミイラのぬいぐるみ
今日の推しキャラ!
神谷他月くん
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2022年10月18日 22時