ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』 (ページ38)

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37話ページ38

『おまたせ空くん』

コハク「ｷｭｳｷｭｳ！」

空「ううん、大丈夫だよ。そんなに待ってないしね

それじゃあ行こっか」

空くんは家の鍵を開け私を入れると廊下を全力で走りリビングへと向かう

空「ただいま…っ」

カエデ「空くん！

ミーくんが、ミーくんが…ミイラっぽく！」

空「え!?」

カエデ｢夕飯作ってる間に泣き出してしまって、みるみるうちに…っ水飲ませてもあやしてもダメで、空くんのハンカチを手放さなくてっ…

買い物から帰ってからソワソワし始めたので2人のハンカチをあげたんです。

そうしたら大人しくなったので、それで安心して私が目を離したばかりに…っ

ごめんなさい空くん…っミーくんが…｣

空「(まさか今までのも泣きすぎて萎れてたとか…？

もしかしてそれって俺達がいなくて、淋しかっ…)

………っ！///////

まったく、しょうがないんだから」

…あのそろそろ良いでしょうか？

『あのそろそろ入ってもよろしいでしょうか？』

空「あ゛ごめんA…どうぞ！」

部屋の中へはいると最初に泣いているカエデさんが目に入った

『え！カエデさん、どうしたんですか!?』

カエデ「あ、Aちゃんいらっしゃい…ほんとに良かったです…っ、てっきりミーくんが二度と元に戻らないかと。責任とって切腹しようかと思いました…っ｣

『あ、萎れてたのねミーくんてか物騒だよ！』

空「ほんとだよ、カエデさんが言うと冗談に聞こえないから…ミーくんも萎れるほど泣かないの。ちゃんと帰ってくるから大丈夫だよ、ねっ？」

そういいながら指をミーくんへとくっつける

するとふわっとビーフシチューのいい匂いがしてきた

空「いい匂い！ビーフシチューにしたの？」

カエデ「は、はい」

空「俺、カエデさんのビーフシチュー好きなんだよね

Aはカエデさんが作ったものなんでも大好きでしょ？」

『？当たり前じゃん！カエデさんの料理はめちゃくちゃ美味い(*´﹃｀*)』

空「だよね、他月も好きって言ってたからスゲー喜びそう」

カエデ「……ふふっ本当に？嬉しいで……」

ｶｼｬﾝｯ

『ビーフシチュー美味しそう…』

空「ね、早く他月来ないかなーお腹すいてきちゃった」

すると突然背中から異様な気配を感じる

空くんに押し倒されるようにして床に倒れ込む

バンッと叩きつけるような音が部屋に響く