32話 ページ33
空「その言葉そっくりお前に返すよ
俺も言ったよな?''大切だから返してくれ''って、俺もお前と同じ気持ちだったんだよ
俺だけじゃないよ、今泉さんは?盗んだものプレゼントされる今泉さんの気持ちは考えたの?
しかも今泉さんの友達のAを傷つけてまで欲しがってたの?
お前少し酷すぎるよ」
ポケットから先程作ったものを取り出すと丘森くんの手を押しつける
丘森「!」
それはミーくんそっくりな2つのぬいぐるみだった
丘森「え…え!?は!?」
空「同じのあげるって行ったじゃん」
丘森に背を向け2人の所へ戻ろうとする空
最後にすっと目を細め
「もうやめなよ、そういうの。いつか痛い目見るからね
後Aにちゃんと謝っときなよ」
丘森「!おい…っ」
チャリっという音が聞こえ丘森はようやく自分の首にネックレスがかかっていることに気付いたようだった
丘森「(いつの間に…っ)
…ッ…なんなんだよ…っ」
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〜昇降口〜
空くんが中々帰ってこないので鞄を取りに行き、また昇降口に戻ってきた
暇なのでポッケで丸まっているコハクと戯れる
コハク「(スリスリ)」
『…かわいすぎません?コハクさん』
他月「急に何を言ってるんだ…」
そんな話をして時間を潰していると空くんが、帰ってきた
他月「……おかえり」
『おっかえり〜』
空「……ただいま…」
そういう空くんはとても浮かない顔をしていた
他月「浮かない顔だな…ほら鞄、持ってきておいたぞ」
空「…ありがとう」
『急いでぬいぐるみを作って追いかけていった甲斐はあった?』
空「……わからない
2人共、今日はありがとね、色々気にかけたり手伝ってくれて…」
他月「何でそんなに元気がないんだ。お礼はいいから元気をだせ」
『そうだよ、空くんとミーくんが無事ならお礼なんていらないいらない!』
空「あはは…なんだか気がぬけちゃって」
他月「ほらミィが無事だったんだぞ、もっと喜べ」
ミーくんは空くんの姿を見るなりずっとそっち行きたいと手を伸ばしていた
ミーくん「(そっち行きたい、そっち行きたい)」ぐぐっ
それを見た空くんの周りに花が浮かぶ
他月「…元気でたか?」
空「うんっ、すっげー出た!」
他月「そうか、良かったな(あぁ…どんどん柏木がどんどん親バカになっていく…あ、元からか)」
『それなら良かった!(可愛いなぁ…)』
ラッキーアイテム
ミイラのぬいぐるみ
今日の推しキャラ!
神谷他月くん
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2022年10月18日 22時