30話 ページ31
他月「お前いい加減に・・・っ」
カチッ
『カチ…?』
空「ねぇ他月、A」
他月「『…………はい…』」
普段より声のトーンが低い空くんの声にビビりながら返事を返す
空「このあと少しだけミーくんお願いしてもいい?
ちょっと丘森と話つけてくるから」
『……任せてください』
他月「……ごゆっくり…」
怖くてそれ以上言えなかった
他月「(あーあーもう知らないぞ…コイツがきれないようにフォローしてたのに…
まぁ、Aを傷つけたことに関しては俺もキレたいがな…)」
『(そ…空くんを怒らせるのはダメだ…ガタガタ)』
そう思う私達の後ろで空くんはしゃしゃしゃしゃと何かを作っていた
━━━━━━━━━━━━━━━
丘森はなかなかトイレから出てこないしずるの事を心配していた
すると突然後ろから声がかけられる
丘森「なんだよいい加減に!」
振り向くと空の顔には怒りマークが書かれた紙が貼られ、顔は完全に隠れていた
丘森「なんか怖い!」
丘森は向きを反転させると全力で走り、廊下に足音と叫び声が響き渡る
丘森「あああああああぁぁぁ
何なんだよ!あぁ!?その顔の紙とれやゴラァついてくんなヴァーカ!あっち行けストーカー!」
空「……」
丘森「何でもいいから何か喋れよ!」
何も喋らず追ってくる空に対し、暴言を吐き続け、昇降口外に逃げようと一瞬顔を緩ませた
━━━━━━━━━━━━━━━
『うーん、私達はここで待ってればいいの?』
他月「あぁ、丘森の事だ外へ逃げようとするだろう」
『…あっ来た!』
私がそう言うと他月くんはドアを勢いよく鍵と共に閉めた
丘森くんは勢いよくドアにぶつかる
だがそんなことは気にせず他月くんは少し微笑みながら
他月「先生に閉めてこいと頼まれてな」
丘森「ぜってー嘘だ!お前らそこどけよ!」
他月「断る」
丘森「邪魔なんだよ」
『そっか!』
丘森「いいから早く…」
他月「あぁ柏木」 『あぁ空くん』
丘森くんは空くんが来ているとわかると向きを変え全力で別方向へと逃げていった
丘森「あ゛あああああ」
他月「お前の主人は怒ると怖いな。怒らせないようにするんだぞ」
ミーくん「?」
『まぁ、ミーくんに怒るなんて絶対無いと思うけどね
コハクも気をつけなよ?』
コハク「(コクコクコクコク)」
首が取れそうなくらい勢いよく振っていたから大丈夫だろう
ラッキーアイテム
ミイラのぬいぐるみ
今日の推しキャラ!
神谷他月くん
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご飴 | 作成日時:2022年10月18日 22時