3話 ページ4
『よしっこれで全部拭けたかな?』
空「はい、入って!キレイになったからエジプトに帰りな」
空くんがそう言うとミイラはイヤイヤと首を振りながら空くんの足へとくっついた
空「こら、くっ付くなって」
ミイラは少し離れるとサッサッサッと何かを訴え始めた
空「ん?」
???「(トントントントン)」
『お?』
???「(ペコペコ)」
空「家事やるからここにおけってこと?うーん…」
……
『そもそもミイラって家事できるの?』
???「(ペコペコペコペコ)」←必死
意外と家庭的…?
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ミイラが家事をすると言い出した
この子が家事するの想像したら普通に可愛いな…
でもね?
空「うーん…でもキミには大変だと思うよ?」
『サイズ的に…ね?』
???「(サクッ)」
そうなのだ、このミイラサイズがとても小さい。片手位の大きさしかないのだ。
それでも必死に大きく見せようと涙目になりながらも背伸びをしている
???「(グスッ)」←少しでも大きく見せたい
空「わかった、わかった、じゃあ、少しだけやってみな」
まずは料理、台所へ連れて行ってあげると空くんが夜ご飯を作るために冷蔵庫から出していた人参を持ち上げた
言うまでもなく重さに耐えられず潰されてしまった
???「(ペシャッ)」
空「『やっぱり』」
次は箒に近づき掃除をしようと持ち上げたが…
???「(ガンッ)」
重かったのか今度はミイラの顔に直撃した
空「『やっぱり』」
その次は洗い物。何を思ったのかミイラはその中に飛び込んだ
空「『!?』」
『えっちょ、待って待って!』
すぐさま水から引き上げると水を飲んでしまったのかケホケホと咳き込んでいた
すぐに空くんがタオルとドライヤーを持ってきてミイラを拭いてあげていた
空「飲んだやつ全部ペッしなさい!ぺッ!あの中洗剤入ってるから!!」
???「ケフッ ペッペッ」
ようやく乾いたのかほっと一息をついた
ミイラも空くんの服からくっ付いて離れなくなってしまった
空「あのねぇ…(離れない…)」
???「(イヤイヤ)」
『こんなミイラどこで見つけてきたんだろうね?
でもこの子は普通に安全そうじゃない?今までのと比べたら…
手紙に続きないの?』
そう言うと空くんは手紙を取り出して改めて目を通し始めた
ラッキーアイテム
ミイラのぬいぐるみ
今日の推しキャラ!
神谷他月くん
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2022年10月18日 22時