ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:5,934 hit

1話ページ2

『ふぅ、やっぱり空くんは英語だね……まぁまだまだ時間はあるし少しずつ頑張ろう！』

ノートに解かれた問題に丸をつけながら幼なじみの空くんに伝える

空「うぅ……ガンバリマス…」

うん。アホ毛がしょんぼりしててめちゃんこ可愛い←

『よしっ！今日はここまでかな？私もそろそろ帰らないと…夜ご飯作んなきゃ』

ふと時計を見ると時計の針は7時を指していた

空「あれっ、もうそんな時間？

遅くなっちゃったしA、家で食べてく？」

『えっ！いいの!?神じゃん!!』

空「あはは…神じゃないよ…w

それじゃあ今から作るからちょっと待って……」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『ん？こんな時間にお客さんかな？』

空「多分宅急便だと思うな、受け取ってくる」

そう言って玄関の方へと向かっていった

ﾄﾞﾝｯ

『ﾋﾞｸｯ!?

なになになに！なんの音!?』

1人で謎の音にビビっていると空くんが大きな荷物を持って帰ってきた

『でかっ!?

それ空くんのお父さんから？』

馬鹿でかい荷物を開封している空くんに問いかける

荷物の中からは棺桶かな、あれ？

どこであんなでかい棺桶買ったんだろ

空「ああ、そうだよ。…ったく、親父の奴3ヶ月も連絡よこさないで、何かあったかと思ったじゃん！｣

棺桶と一緒に小包が入っていたようで中からは紙の束が出てくる

空「(ちゃんと元気だったんだろうな…それにしても今回の手紙は分厚い……)」

空くんの後ろからそっとその紙を覗く

(ハロー！愛しの息子よ！
アーイラーヴユー♡

元気にしてるか、空ー？
実は父さん、今エジプトに滞在していてね。

そこでとても面白いミイラを見つけたから
お前に預ける事にしたんだ♡)

空「『これ、ミイラ入ってんの!?』」

空「どーりででかいわけだよ!!」

『ミイラって配達できるんだ…初耳だよ…』

手紙の続きにも目を通す

(とても可愛いミイラでね。
きっと空も気にいると思うぞ。)

空(可愛い？)

(家族だと思って仲良くしてくれ。)

空(仲良く〜？)

その瞬間、棺はガタガタと大きな音をたてながら揺れだした

その時、空くんのお父さんが送ってくるものは大体やばいことを思い出した

ある時は「面白いダルマ」と言って
「呪いのダルマ」を

ある時は「幸運のカカシ」と言って
「殺人カカシ」を

ある時は「魔よけに♡」と言って
「メリーさん人形」を

やっぱりなんかヤバそう…