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なんで？
なんで京治くんがいるの？
京治くんはブランコに座っている私の元まで駆け足で寄ってきた。
息は乱れて、肩で息をしている。
額には汗が滲んでいた。
...どれくらい、走ってくれたんだろう。
ぎゅっと胸が苦しくなって泣きたくなる。
...嘘つき
私が生まれ変われて野良猫になれたら私のこと拾わなくてもいい、って言ったのに。
Aだって分かるかどうかが問題だよね、って言ったくせに。
私のことを探して見つけ出してくれた。
醜い嘘つきの学校用の私から生まれ変わって野良猫みたいに1人で生きていくつもりだったのに。
見つけてくれたことが涙が出るほど嬉しかった。
京「A」
京治くんが私の名前を呼ぶ。
だいすきな、私とは違う嘘のない声で。
京治くんはまっすぐに私を見て、私ののっているブランコの金具を握った。
京「好きだよ」
心地のよい風が私の頬を撫でた。
鼻の奥がつんとして、視界が滲む。
冷たい氷が溶けていくように私の冷えきった心を京治くんはいとも簡単に溶かしてしまう。
それが涙に変わる。
つぅと涙が頬を伝ってどんどん瞳から溢れてくる。
『なんで？...私、嘘つきなんだよ。...京治くんにずっと嘘ついてたんだよ。京治くんが好きな...明るくみたいに笑う私は私じゃないんだよ。』
声が震えた。
手で涙を拭ってもどんどん溢れて止まらない。
京「A、ちゃんと俺の話きいて。」
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兎月うさぎ(プロフ) - みづさん» 嬉しいお言葉、本当にありがとうございます！届いてくれて感謝しかないです。自分の性格って色々難しいですよね笑 でもこの小説がみづさんのお役に立てたなら心の底から書いてよかった、と思いました！ありがとうございます！ (2021年3月4日 15時) (
レス) id: e0685c5060 (このIDを非表示/違反報告)
みづ(プロフ) - こんなにも心が動かされた小説は初めてです！私情になるんですが私も今自分の性格のことで悩んでいて…夢主ちゃんと照らし合わせて感情移入しちゃいました笑この小説のお陰で気持ちが大分楽になることが出来ました！ (2021年3月3日 21時) (レス) id: 96731072cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎月うさぎ | 作成日時：2021年2月26日 17時
