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何度も何度も角度を変えてキスをする。
絡められた指をAはキスをする度強く握った。
触れれば触れるほどもっとAがほしくなる。
長い長いキスをしてAがあまく声を漏らす。
舌が絡められて、生々しい水音が2人きりの部屋に響いた。
.....もう限界
勢いでAを押し倒すととろんとした初めて見る彼女の顔
俺は今、どんな顔をしているのだろう。
でもそんなこと今はどうでもいい。
ほしいのはAだけだから。
京「.....いい?」
『.....うん』
”なにが”なんていう主語は必要なかった。
京「...ごめん、俺初めてだから。」
『そのほうがうれしい。』
そう言って笑ったAが思っていたことなんて知らない。
知りたかったけど分からない。
服なんて隣のベッドに投げ捨てた。
”行為”というのはお互いが気持ちよくなるため、という理由ですることが多いと思う。
実際、俺もまだシたことはないけど気持ちいいことは好きなんだと思う。
でもそうじゃない。
Aの本心に。
できるだけAを近くに感じたいんだ。
Aの魂の奥の奥に触れたいんだ。
でも本能的にAを求めているのも事実で、実際反応だってしてしまっている。
だから本能的にも理性的にもAを求めたい。
そんな欲張りな俺を知ったらAは許してくれるだろうか。
京「...優しく、できないかも。」
俺たちは不器用に、確かに抱き合った。
初めて体を重ねた夜
2人でひとつのベッド.
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作者名:兎月うさぎ | 作成日時:2021年2月19日 22時