被写体は貴方 meloyan (ページ9)

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？『A何してんの？』
後ろから聞いたことある声がした、ぺちゃんこだった。
「ぺーだ、元気？」
ぺ『いや、俺よりお前は何をしてるの？』
「トトロごっこ。」
？『トトロごっこって、Aちゃんがすみません。』
「鉄だ。」
鉄塔さんが、アネちゃんに謝っていた。
ぺ『おぃ、降りろよ。』
「やだやだ。」
ぺーに、睨まれながら降りろと言われ、アネちゃんに更に抱き付いた。

鉄『Aちゃん、皆は？』
「あっち」
私は、お兄達の方を指差したらそこにはドンと標準さんもいた。
私達に気付いたお兄が近寄ってきた。
お『Aそろそろアネ五郎さんから離れなさい。』
ア『いつもだし、Aちゃん軽いから大丈夫ですよ。』
ぺ『ほら、おついちさんも言ってるんだから降りろよ。』
「うるさい、アネちゃんはいいって言ってる。」
鉄『アネ五郎さんって、あしあとの？』
ア『はい、もしかしてお二人は三人称の？』
ペコペコ頭を下げる２人を見て、邪魔になったらいけないと思い、トトロごっこを止めた。
「アネちゃん、ありがとう。」
ア『いいの？』
「うん、鉄と話したいでしょ。」

アネちゃんと鉄は笑いながら、私を見ていたから首をかしげたら、お兄に頭を撫でられたかと思うと誰かにお姫様抱っこされた。
「兄者さん、私重いよ。」
兄『Aなんかで重いとか言ってられんだろ。』
「ありがとう、お兄ちゃん。」
兄『おっ、俺の妹になるか？おっつん、弟者やるよ。』
お『いらないよ。』
弟『おついちさん、酷いー』
ド『兄妹ってより、カップルじゃない？』
兄『こんな、自由人は妹で十分。』
「兄者さんにふられた。」
皆が笑っていた。
誰とも恋はしない私はそう決めてるし、ここにいる人は皆家族みたいな感覚だから、そんな感情にはならない。

朱梨さん達と別れて、三人称達と一緒に予約していた居酒屋に入った。