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メロやんside
俺は今、新幹線であいつらに会うため都内に向かっている。
そういや、今回おっつんの従姉妹に会えるらしいなと思いながら、ホームから改札口に出た。
弟『メロさーん、こっちこっち。』
そこには手を振りながら図体のでけぇ男が立っていた。
メ『あれ、おっつんじゃなかったか?』
昨日連絡した時には、おっつんが迎えに来ると言っていた気がする。
弟『おついちさん今使い物にならないから。』
苦笑いしながら、弟者は車に乗り込んだ。
メ『使い物にならない?』
弟『まぁ、会えば分かるよ。』
そう言いながら、弟者は車を走らせ今回するゲームや最近あったことを話した。
弟『メロさん来たよー』
弟者は、玄関を開けながら中に向かって言った。
兄『おー。』
中からは兄者の声がした。
リビングにはいると項垂れているおっつんと、おっつんを見ている兄者。
弟『まだ、言ってるの?』
お『だって、弟者くん僕Aに絶対嫌われたよ。』
兄『Aは許してくれたんだろ?』
お『うん。買い換え時だったから気にしないでって。でも』
兄『またかよ。』
兄者に怒られまた項垂れるおっつん。
兄『弟者、俺の携帯取れ。』
弟『はい。』
兄者は誰かに電話しだした。
メ『どったのあれ?』
弟『昨日からずっとあぁなの。編集作業も滞ってて、兄者に怒られてんの。』
俺は項垂れたおっつんを見た。
兄『分かったな、早く来いよ。じゃ。』
兄者が電話を切った。
兄『A今から来るから。』
弟『えっ、仕事あるから明日来るって行ってたのに。』
兄『事情説明したらくるって』
兄者は、部屋から出て行った。
弟『脅迫したな。』
俺は、そのAちゃんが来るまで事の経緯を聞いた。
メ『要するに、おっつんがその子の仕事道具を壊して落ち込んでいると、でもその子は気にしてないと。』
弟『そう言うこと。』
お『気にしてるよ。Aは優しいから。』
メ『ずっとこういう状況と。』
弟『そぅ。』
いい歳したおっさんがこれほど落ち込むってすげぇと思ってしまった。
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作者名:nae | 作成日時:2020年4月20日 11時