被写体は貴方 meloyan (ページ1)

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夜の風は気持ちいいなぁ。

私はとあるところにバイクを走らせながら、ある人達のラジオを聞いていた。耳に聞こえる声の人達は、いつも私にバイクは危ないから気を付けろと、うるさく言ってくることを思いだしながら、私はバイクを走らせた。

途中休憩をしながら、あと少しで目的の場所に着くがその前に。
私はとある場所にバイクを置き、日の出を拝めそうな場所に来た。そこはとても空気が澄んでいて綺麗、丁度顔を出した太陽に向かってカメラを構えた。
私は大好きな太陽を、大好きなカメラで撮る。それが私のいつもの旅行の始まり。

秋田に着いてまずは、仕事の為依頼のあった場所の写真を撮りに行く。
私はこれでもフリーでカメラマンをやっている。
今回は、旅行雑誌の秋田特集の写真を撮りに来たついでに一泊二日の観光に来た。

「もぅこんな時間。」
時計を見ると１３時。
「お昼どうしようかな」
携帯をいじりながら、昼食を食べれるところを探した。
一軒のラーメン屋の名前に見覚えがあった。
「ここ、お兄の友達のおすすめって言ってたラーメン屋だ。」
私の従兄弟の友達は秋田に住んでいて、この日の為におすすめを聞いてもらっていた。
ヘルメットを被りながら、その友達の名前を考えたが何故かメロンパンしかでてこなかった。

「到着。」
ラーメン屋に着いて、大切なカメラ達が入った鞄を持ち扉を開けようとしたら、自動で開いた。
？『おっと悪い。』
丁度、誰かが出てくるところだったみたいで、私のよろけた体を支えてくれた。
「ありがとうございます。」
？『こっちが悪いから、いいって。』
私は頭を軽く下げ、店内に入った。

店内は落ち着いた雰囲気、いい匂い。
席に案内され、メニューの説明を受けて注文した。
美味しすぎる、メロンパンさんありがとうと心の中で呟いて完食した。
お店は、夫婦でやっていて気に入ったので写真を撮らせて欲しいと頼み、ご夫婦の写真などを数枚撮らしていただいた。
「ありがとうございました。また来ます。」
お店を出て、お店の外観も１枚。
また旅の写真が増えたとうきうきしながら、バイクに股がった。

あれから、２日はあっという間。自分の行きたかった所やメロンパンさんのおすすめを回って終わった。

数日後
ピーンポーン
？『はぁい。』
「お兄、買ってきたよ」
私は従兄弟の家を訪れた。