Q.教えてください､歩む道を (ページ9)

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Q.サプライズページ9

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「決まったな！
荷物が来たらそれぞれ荷ほどきするんやで｡」

部屋決めなどが決め終わり､言い終わったタイミングで荷物を頼んでいた業者がインターホンを鳴らす

「はーい！」
〈引っ越しセンターでーす、お荷物届けにきましたぁ！〉
「あっ､ありがとうございます！」

大橋が対応をしてくれたので､ノートを閉じて荷ほどきをするために気持ちを切り替える｡正直面倒くさい作業だが､あとで困るのは自分だし､皆それぞれの部屋でやるのもあって不思議とやる気が湧いてくる

業者さんのご厚意で荷物を自室まで運んでくれたので､そのまま解散して荷ほどきを開始する

そこから数時間､それぞれのやり方でモチベーションを保ちながら荷ほどきを終わらせる
時計を確認すれば､そろそろ19:00という時に玄関の扉が開く音が聞こえた｡その音に全員が扉から顔を出せば､階段下に槻の姿がある

目を合わせて頷いた大橋が小さい声でせーの､と合図を出す

「「「おかえりー！！ / おかえり / おかえりなさい！」」」

声を揃えてそう言うと槻は驚いたようにこちらを見て､笑ってただいま､と大きな声で返してくれた
荷ほどきもキリがいいところまで進んでいたため､そのまま全員一緒に下に降りる

そこで気づく
出掛けた時と比べて槻の荷物が大量に増えていることに

「あれ？荷物増えとらん？なんで？」
「ん？あぁ､皆さんにプレゼントです｡」

そう言って服が一コーデ入りそうなぐらいの紙袋を一人一人渡していく

もらった順に中を見れば､喜びの声があがる

「大倉くんから話してもいいと言われていたので､皆さんとルームシェアをすることを今日仕事した人たちに伝えたら､これ皆さんに渡してと半ば無理やり押し付けられましてw

気に入ってもらえると嬉しいんですけど...」

西畑には気になっていた著者の小説｡大西にはメイクの時に使いやすそうな筆を数本
道枝にはドローンについてまとめられている本｡高橋にはシンプルな手乗りサイズの鏡
長尾には有名デザイナー手書きの衣装の極意という本｡藤原には野球選手のサインボール
大橋にはカメラと初心者向けの写真の撮り方が書かれている本

そして全員に好きな系統の服が一コーデ分､入っていた

「こ､こんなすごいのもらってもええの？」

藤原が震える手でサインボールが入ってる透明な箱を持ちながら槻に聞く

「はい､そのボールをくれた本人も『やっぱボールも大好きな人の手元に行った方がいい！』と言ってましたよ｡」