Q.新しい普通 ページ42
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「......あ､さか...」
アラームを止めて､大橋は起きる
液晶に写っている時間は朝の5:00｡今日は朝から収録があるわけではない
「憐くん､おはよぉ｡相変わらず早いな〜！」
「大橋さん､おはようございます｡元々早起きなのでw」
階段を降りれば､槻はもう起きてきており､朝ご飯の準備をしていた
慣れた手つきでエプロンをつければ､槻と手分けしてご飯を作る
ぱぱっと手際よく朝ごはんを作ったら､今日は2人でゆったりタイム
早く作り終えた時はよく､2人っきりでソファに座って色々な話をしている｡こうやって穏やかな時間を過ごすのが大好きで､早起きする日が多くなった
「ルームシェア､どうですか？」
「えぇ〜､むっちゃ楽しい！最初はちょこっと怖かったんやけど､今では憐くん優しいし､皆との生活が楽しいで｡」
「怖かったんですか！？楽しくなったのなら､よかったです｡」
「憐くんは？」
「僕も､すごく楽しいですよ｡」
のんびり話しながら､動物や子どもの映像を見て､癒されることもしばしば｡今日はどうやら2人で話すだけらしい
そうこうしていると寝ていた人たちがぞろぞろと降りてきた
階段を転げ落ちそうで怖い足取りの人もいるが､全員が無事席につくことができれば朝ごはんの時間だ
「おぉー！今日のご飯もめっちゃおいしそー！」
「けんと...うぅさい...」
「ごめんごめんw」
「ふふっ､長尾さんはいつもそう言ってくれますよね｡毎回すごく嬉しいです｡ね､大橋さん｡」
「ほんまにな､ありがとぉ｡謙杜！」
「えへへ...どういたしまして！
あっ！！みっちーは座ったまま寝えへんように気ぃ付けや？」
「......ぁぃ...」
ご飯を運んだら､藤原の号令でご飯を食べ始める
「昨日の学校でな！憐くんが教えてくれた所が出て､褒められたんよ！」
「お､良かったですね｡長尾さんは飲みこみが早いので､教えがいがありますよ｡」
えっへんと嬉しそうに胸を張って長尾は自慢をする｡それを槻が褒めると､そわそわと横目で槻を見る
それをする時は決まって“あること”をしてもらいたい時｡その事を知っている皆はニヨニヨと見守っている
「......はははっwwwよく頑張りましたね､長尾さん｡」
「へへへ！ありがとぉ､憐くん｡」
頭を撫でられて満足そうな長尾は､止めていた手をまた動かし始めた
槻は頭を撫で終わったら､そのままキッチンに行って食器を置いた
「あれ？今日の仕事､こんなに早いん？」
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
