A.💛 ページ37
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「...ごめんなさい､僕もその問題を作れるほど頭が良いわけではないので､参考書とか検索して出てきた問題を解くのをおすすめします｡」
眉を八の字にして､手を前で組みながら憐くんは謝ってきた｡
やっぱ無理かぁ...なんとなく分かってたし､身構えてはいたけど断られると結構きついなぁ､w
「ううん､大丈夫やで｡僕の方こそ無理言ってごめんな？教えてくれて助かったわ！」
−−数日後
んー､今日は学校も仕事もないんやけど何しよ｡
なにわ男子の衣装を考えるために､憐くんから貰ったあの本読み返しとこっかな？
「あ､長尾さん｡今日､お仕事は？」
「...え？憐くん！
仕事？休みやで！今日一人ぼっちやねん...」
トタトタ階段を急いで降りてくる音をしたから､部屋にいた憐くんが降りてきたんかなぁ？って思ったら､その憐くんが話しかけてくれた！！やった！！
...でもなんで？特になんも頼んでなかったんやけど｡
「この前の問題の件で...一応用意してみました｡
あの時は急だったからちゃんと考えれるか不安で､断ってしまいすみません｡よければこれ解いてみてください｡」
憐くんの腕の中には綺麗なノートが一冊､大事そうに収まってた｡
あの話､そんな真剣に考えててくれたん！？な､なんか申し訳ないわ...｡
「ええの！？ありがとう！頑張って解いてみるわ､答え合わせは憐くんにしたらええんよな？」
「あ､それはノートに書いてあるので大丈夫です｡解説とヒントがついてるので､わかんなかったらそこを見てください｡」
話すチャンスはありませんでした...｡
いや､でもこうやってノートのやり取りが出来ただけで一歩進めたんや！ちょっとずつ進めてるのは代わりないんやから大丈夫｡
「ありがとう！」
憐くんは安心したようにすぐお仕事へ向かってしまった｡
それじゃあ､早速解いてみますか！
んーっと､あの時憐くんは文を読んで重要な数字を見つけろ､言うてたよな...｡
−数分後
「よっし､なんとか解けた！」
答え合わせはぁ､次のページか！
「！！！」
答えが書いてあるページには答えと一緒にあるメッセージがついていた｡
"
答.―――
長尾さんへ
僕の誕生日は11/1です｡
道枝さんの誕生日｡一緒にお祝いできたらしたいですね｡もし何かやるときは教えてください｡
答え合ってましたか？合ってたら､僕にこの言葉を伝えてください｡
『＿＿＿＿』
"
−なぁなぁ憐くん！
−はい？どうしました？
―――僕、“頑張れた”で！！
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
