A.🧡 ページ35
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...なんやねん！
いきなり頭下げて謝るから何事かと思ったわ｡でも恭平なりにいっぱい考えてくれたんね｡嬉しいなぁ！
確かにずっと悩みっぱなしで聞きにいかんよりは聞いた方がええよな｡僕らが話しかけても嫌そうな顔してへんし､大ちゃんに抱きつかれても嫌そうやなかったし｡
うん｡よし！タイミングあった時きたら聞いてみよ！
「ありがとな〜！恭平の言う通りそのまんま聞いてみるわ！」
僕より身長の高い恭平の頭を頑張って撫でる｡恭平はまっすぐ伝えてくれるからいつも助かるわ！
「力になれたんならよかったっす！」
嬉しそうに恭平にこにこ笑っとる｡クールからほど遠いなぁww
ーーー
そんな出来事を今思い出した｡
憐さんを見れば､リビングで大橋くん達と話しとるしいけるやろ！話が途切れたときに聞けば､大丈夫やんな？
「憐さんって普段どんな仕事してるんですか？どこに行っても会えへん｡」
一瞬途切れたすきに大橋くん達が話す前､できるだけ平然を保って質問する｡声､震えとらんかな？
でも､言えた！言えたで！！
恭平をチラッと見れば親指たててグーサインしてくれた｡よかったわ...｡
「そうですねぇ､知り合いの手伝いや仕事でたまに東京とかに行ってますよ｡会えないのは単純にスタジオとかが違うんだと思います｡」
急に聞かれてちょっと驚いてた？けど､すぐ答えてくれた｡
でも､ただそれだけ｡答えたらすぐ終わってしもた｡
色々聞きたいけど､ここでぐいぐいたくさん聞くんは失礼よな？でも一緒に暮らすんなら色々知っときたいし､仲良うなっときたい...やけどそれで憐さんの嫌なこと聞いちゃうのは違うよな｡
...うん､一緒に暮らす｡やからこそ！丁寧に進めていかな｡それが僕なりの憐さんとの距離を縮める方法だ｡
まずはこの質問に答えてくれた｡それだけで一歩進めた｡ポジティブに考えよ｡
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
