A.ー ページ24
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あと考えを言っていないのは道枝｡全員の視線が一気に道枝をとらえた
「...え？俺､もですか？」
「うん､みっちーだけ言わないのはずるい！」
「えぇ〜...､どういうこと？」
長尾に前のめりでずるいと言われて困惑したようだったが､すぐに考え出した
「その意見って､1つに決めなきゃダメなんですか？」
「「「え？」」」
意見が早く定まったようで､すぐに話した道枝｡その言葉に全員が首をかしげる｡その様子に道枝は､慌てて補足していく
「いや､その｡槻､さん？と距離を詰めれるか〜なんて､それぞれの性格によるんちゃうんかなって｡
大橋くんと大吾くんは結構すぐ仲良くなれそうやけど､恭平と俺は少し時間が必要で､謙杜と流星くんと丈くんはタイミングがあったらみたいな感じで...
それぞれのやり方で､それぞれが仲良くなるのはダメなんですか？」
道枝の説明はすんなり､頭に入ってきた
確かに距離の縮め方はそれぞれやり方が違う｡それを無理矢理1つにまとめてやるなんて､難しい話だ
「確かにそうやな！
じゃあ､距離を縮めたとしてその後はどうするん？」
「別になんも...全員に教えた方がいい話？好きなもの､嫌いなものとかは教えあった方がいいですけど､それ以外は特になんもせんでええと思います｡」
どうやら意見はまとまったようだ
意見の発案者である道枝をほっといて､他の6人で話が進んでいく
「全員納得してるようやし､それでええな？」
「おん！」
「異議なぁし！」
「ええよ｡」
「オッケー！」
「わかりました｡」
「......え？それでええの？」
かいさぁん､と西畑の緩い言葉で全員が席を立った
道枝は少し戸惑っていたが､長尾が手を引いたことで強制終了した
ーーー
「うぇｯ！クシュン...」
「憐？どうした？」
「い､いえ｡なんでもないです｡次のライブのお話ですよね―――｡」
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
