Q.会議 ページ23
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「それじゃ､行ってきます｡」
「おぉ〜､頑張ってきいや！」
パタンと扉が閉まり､槻が仕事へと向かった
それを合図になにわ男子はささっと急いで席に座る
「皆､おるな｡
今回は他でもない､槻くんとの接し方や｡
誰か一人が暴走するよりかは先に決めといて行動した方がいい！知らんけど｡」
全員の顔を見て､大橋が仕切り出す
それに賛同するように頷く西畑｡全員が真剣な目で大橋を見ていた
「俺は槻くんと仲良うなりたいし､積極的に行くのがええと思う！」
「でも､急にグイグイ行ったら逆に警戒されへん？」
「それはぁ...なぁ？なんか､あれや！な！」
「あれってなんやねん｡
はぁ...珍しく大橋がええこと言い出した思たらこれか｡もうちょっと慎重に考えなあかんで｡」
藤原の鋭い一言が大橋に刺さる
だが､その言葉には優しさが詰まっていることを知っている皆は口出しはしない｡大橋もそれを分かっているようで､さらっと受け止めていた
「丈くん､相変わらずツンツンしとるなw
まっ､俺ははっすんの意見と同じやね｡確かに急に行くんは怖がらせてまうし､かえって距離が離れるかもしれん｡やけど､慎重に行きすぎて上手くいかんのもどうかと思うで？」
藤原と大橋への軽いフォローを西畑がする｡どっちもいい意見で､どっちにもメリットとデメリットがあるのだ
どうしようか､と開始早々行き詰まってしまう
うんうんと頭を抱えて唸っていると､恐る恐るといったように高橋が手をあげた
「あ､のぉ〜｡俺はグイグイ行くより慎重に行きたいっす｡
同じ関ジュやけど､俺ら槻さんのこと知らんかったからちょっと怖い...？です｡」
キョロキョロと目を動かしながら､ゆっくり､しっかり伝える｡人見知りの彼にとって､槻は怖い存在｡大橋や西畑のように距離を詰めることは難しいらしい
そんな高橋に続いて長尾も慎重に行きたい､と言った
「流星は？槻くんにどう接したらええと思う？」
「僕？んー､僕は大ちゃんたちと一緒かな｡
限度はあるだろうけど､それなりにちゃんと行動しないとなんかダメな気がする｡」
ぱっちりとした目を伏せながら､大西は悩んでいた
意見としては大橋たちと近い｡藤原たちの意見が分からない訳ではなく､自分の考えとして少し遠いだけ｡2つの意見の間をうろうろと迷っていた
あと考えを言っていないのは道枝｡全員の視線が一気に道枝をとらえた
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
