A.ー ページ19
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8人分の料理を1人で運ぶのには時間がかかるし､大変だから全員で協力しながらおかずを運んだり､白ご飯を運んだりする｡何気に8人で初めての共同作業だな｡
そんなくだらないことを考えていると大橋さんが用意してくれたご飯を運び終わった｡
皆さん､目を輝かせている｡
最年長である藤原さんの声に手を合わせ､いただきますと言って皆さんがご飯にかぶりつく｡
白ご飯に合いそうなお肉に食べる手が止まらないようだ｡
「結構うまく作れたオイバタポークソテーや！どうどう？美味しいやろぉ？」
嬉しそうに語る大橋さんに美味しいと頷く4人｡その行動にもっと嬉しそうにする大橋さんは自分のご飯を口に運び､幸せそうに笑みをこぼす｡
藤原さんも小さく美味いと伝え､それを西畑さんがいじってる｡挟まれている大西さんは我関せずって感じかな？
早く食べ終わった長尾さんと道枝さんはおかわりを注ぎに席を立つ｡誰も驚いてる様子じゃないし､これがいつも通りなんだ｡
久しぶりだな､こんな賑やかな食卓は｡一人暮らしとかだとあまり感じる機会ないし...｡
さてと､俺も食べますか｡
一口､食べて穴が開きそうなほど見てくる大橋さんの方を見て微笑む｡
「本当に美味しいですね､このご飯｡」
「え！ほんま！？ほんまに！！？」
「ふはっ､本当ですよwww」
大橋さんは僕の言葉に嬉しそうにしている｡そんな喜ぶものなんだと新しい発見に頭の中でメモする｡
「大ちゃん､野菜食べへんの？」
「えぇ､食べなあかん？」
西畑さんは野菜が苦手なんだ｡またもや新発見｡これは苦労するな､大西さんが｡
こういう指摘って会って1日も経ってない俺が言うよりも長い間一緒にいる大西さんの方が適任だと思う｡
「ごちそうさまでした｡食器洗いは僕がするので､皆さん｡水につけて置いといてくださいね｡」
「え？おかわりせぇへんの？」
「あぁ､一応モデルに似たこともやってるので体型維持のためにあまり食べないようにしているんですよ｡美味しかったので本当はたくさん食べたいんですけどね〜｡」
俺が道枝さん達と同い年だから聞いてきたのかな？おかわりしないのをまさか質問されるとは思わなかったな｡少し悲しそうな顔をしている大橋さんに小さく謝罪する｡
そんなこんなしているとどんどん時間は流れていき､夜も深くなっていく｡
ノートや明日の予定を確認したくて早めに自室にいけばなにわ男子さんも早めに自室へと帰っていった｡
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作者名：雨水 | 作成日時：2023年3月27日 20時
