気だるげな彼女 【マホト】

#3 ページ4

マホトside


お気に入りのバニラのシャンプーを買いに

ドンキにいった

足元で「にゃー」

と、猫の鳴き声がした

しゃがんで撫でてやると

猫は気持ち良さそうに喉をごろごろ鳴らした

ん？

よく見ると猫は傷だらけだった

不思議に思っていると

猫が俺のズボンの裾を引っ張った

それから背を向けて歩きだした

それに後ろからついていくと

猫が急にピタリと止まった

見るとドンキの裏に人影が見えた

近づいてみると

いかつい高校生ぐらいの男が

一人の女の子を取り囲んでいた

絡まれて困っているのだと思い

声をあげた


「なにしてんだお前ら!」

そう言って飛び出していった瞬間

囲まれていた女の子が1人の男の股間を蹴った

今頃俺に気づいたかのように

「え。」

と俺を振り返る

唖然としていると

男達は逃げていき女の子が俺に近づいてきた

「あーっと助けてくれようと

　したんだよね？あんがと」

素っ気なくお礼を言われた

なんだこいつ。おもしれぇ

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