欅坂になる5

犯人 ページ24

小林side



もう何時間やってるのかな…


共有スペースの机で必死に勉強する遥希。



学年末テストに向けて頑張ってる

もうすぐ、受験もあるらしい



遥希も高校生になるんだよね…早いなぁ

私ももうすぐで高校卒業



過ぎるのがこんなに早く感じるようになったのは欅坂に入ってから







そんなことを考えていると…


あ:ふぁぁ


勉強を終えた遥希が開けた冷蔵庫の前で固まる


何があったんだろう？

見るからに落ち込んだ遥希


私が見てることに気づいた遥希がこっちにやってくる



由:勉強終わった？


そう話しかけたら遥希の目からポロポロと涙が…


由:ど、どうしたの！？

あ:ｸﾞｽｯ

由:なになに？

あ:私がねｸﾞｽｯ勉強終わったら食べようって思ってたケーキがねｸﾞｽｯ無くなってる

由:え？

あ:楽しみだったのにぃｸﾞｽｯ



遥希が勉強の後に食べようとしてたケーキがなくなってたみたい


由:おいで


あんなに頑張ってたのに

誰だ？食べたやつ…


ね:遥希、どうしたと？

由:勉強終わったら食べようと思ってたケーキがなくなってたみたい

ね:ケーキ？

由:うん

ね:そういえば、さっきオダナナが食べとったよ

由:オダナナ！？

ね:うん。誰の？もらおう！って


ｶﾞﾁｬ


織:ｱﾊﾊﾊﾊふーちゃん

冬:オダナナでしょーw


楽しそうに共有スペースに来るオダナナ


あ:オダナナ

織:んー？

あ:冷蔵庫のケーキ食べた？

織:ケーキ？

ね:食べた…？

織:うん

あ:もうオダナナ大嫌い！

織:えぇ…えぇ



そういって、ソファの上でうずくまって拗ねる遥希


くだらない内容だけど、今の遥希からしたら相当怒れるだろうな

ケーキのために頑張ってたんだもん



由:オダナナなんで食べたの？

織:えっ…美味しそうだったから…

由:だからって、自分のじゃないんでしょ？

織:うん

由:誰のか聞きなよそこは

織:あぁ…うん

由:どーすんの？怒ってるよ

織:どーすんの？って言われても…

由:知らないからね

織:えっ…ちょっ…ゆいぽーん

由:バイバイ


そういって、オダナナは放っておいて遥希のとこに行く


由:遥希

あ:ん？

由:私と一緒にケーキ食べに行こっか！勉強頑張ってたし、奢ってあげる

あ:ホントー！？

由:うん！

あ:行く！

由:じゃあ、準備しておいで

あ:うん！



あ:お待たせ

織:遥希あのさ…ごめん

あ:もう食べないでよﾌﾟｸｯ

織:分かってます

あ:由依ちゃん行こ！

由:うん

あ:いってきまーす

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