【SVT】key. (ページ48)

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JS「A、準備できた？」

「うん…早かったなぁ」

JS「そうだね」

私は引っ越す事になった。

荷物を全部片付けて空っぽの部屋。

ジスからもらったキーリングと
預けていた鍵を受け取って。

JS「さっ行こう」

「うん」

最後の鍵をかける。

「1年も居なかったけど何か愛着が…(笑)」

よく見ると細かい傷が沢山ついた鍵。

引っ越してきたときに鍵を落として
ジスがつけてくれたキーリング。

行くよ？って、ジスについて行くと
何回か行った事のある階…
7階のボタンを押す。

JH「あっきた。
荷物、とりあえず中に入れたけど
良かったんだよね？」

「すみません、なんか…」

JH「いいよ」

JS「ありがとう、ハニ」

JH「それより、荷物少なくね？(笑)」

「必要最低限しか集めてなかったから…(笑)」

JH「そっか。あっ電話」

ミンギュからだってジョンハンさんが少し離れた。

私は１階から７階に引っ越した。
その方が周りにも出入りを見られないから
良いだろうって言う事で。

荷物の移動はなんとメンバーのみんなが
やってくれた。

私は玄関に入り鍵を見つけた。

JS「鍵あった？」

「うん！」

ジスからもらったキーリングをまたつけると

JS「それ付けるの？」

「もちろん！」

ジスにも鍵を渡したら
良いの？って言うから、当たり前って渡すと

JH「ミンギュが準備できたって」

JS「すぐ行く」

ジスがちょっとって新しい部屋の玄関をくぐって
徐に私の前に

JS「A、これ」

って小さい箱が出てきた。

JS「引っ越し祝いってやつかな？
日本の文化にあるよね？」

「ありがとう…開けても良い？」

小さな箱を開けると小さな指輪。

「え、これ…」

JS「貸して？」

引っ越し祝いにしては…

箱から取り出すと私の左手をとってゆっくりと
小指に嵌めた。

JS「幸せはね、右の小指から入って
左の小指から逃げるって言われることもあるから
リングで鍵をかけておいて？」

他にも色んな意味があるんだけどね。って
小さく笑ったジス。

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私たちの出会いは鍵で始まった。

今は、新しい鍵を２つも貰った。

「じゃあジスの左手にも鍵かけないの？」

JS「ん？こうやれば良くない？(笑)」

「無理あるでしょ(笑)」

そう言って私の右手の小指にジスの左手の小指を
絡めてきたかと思えば、絡めたまま
手にキスをして

JS「愛してるよ」

「…私も」

…しっかりと鍵をかけた。

・

fin.