【SVT】key. (ページ27)

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準備も終わって誰も居ない静かな部屋に1人。

隣では撮影が始まっていて賑やかな声が
聞こえてくる。

私は撮影スタッフでもなんでもないから
見ても良いのかもわからない為
その場にあった椅子に腰掛けて韓国語の勉強。

イヤホン片耳に勉強していると
トントンっと肩を叩かれた。

「あっすみません。気付かなくて…」

「勉強ですか？」

「あっはい」

さっき設置を手伝ってくれたスタッフの人が
撮影中はあまり仕事がなくて
空いてるからと勉強を手伝ってくれるみたいで

「見てて、口の動き。この発音は…」

「あー…なるほど」

「わかる？(笑)」

「なんとなく…(笑)」

音が多い韓国語の微妙な発音の違いとかを
丁寧に教えてくれる。

だから必然的に相手の顔を見て喋る…
それを繰り返しながら進めてたんだけど…。

一旦止めます。

そんな声が聞こえてきて

「あっ終わったのかな？」

「みたいですね」

立ち上がろうとしたら

JS「お疲れ様」

「あっお疲れ様」

HS「何か飲みたいんだけど…」

「準備します」

気付いたらいつのまにか13人が部屋の中にいて
並びながら待っている。

JS「A、何してたの？」

「韓国語の勉強。スタッフの人が教えてくれてたの」

JS「ふーん」

JH「Aちゃん、シュア、嫉妬してんの」

JS「ハニ？」

「皆の会話、聞き取れないんだもん」

JS「俺が教えるからさ？」

そんな時にジスが耳元で

JS「あんなに見つめって楽しそうに
話されてるのみたら流石にね」

「え？」

JH「後ろ詰まってまーす」

「あっ、ごめんなさい。
何が良いですか？」

ジスは後でね。ってドリンク持ちながら
他のメンバーとの会話を楽しみながら
列を抜けていった。

JN「ヌナのおすすめがいいな！」

「あっうん」

相変わらずジュンくんがヌナっていうもんだから

HS「俺もヌナのおすすめ！」

ホシくんもヌナって言う…のに

WN「俺もAのおすすめ」

ってウォヌくんが言うから

JS「ウォヌ？」

JH「え？」

SC「ウォヌヤ？」

JN「え、なんで？」

…まぁ、こうなるよね(笑)

皆が問い詰めている時に

MH「お疲れ様。これ、美味しいです」

「ありがとうございます」

MH「…ヒョンのこと」

「ん？」

MH「…好きでしょ？」

ミンハオくんが自分の頭をトントンってするから
私の被ってる帽子の事を意味するんだと
わかったら急に恥ずかしくなって
被っていた帽子のつばで目元を隠した。