【SVT】key. (ページ31)

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皆から離れて機械の清掃と片付けをする。

明日は多分使わないだろうから
とりあえず掃除だけでもしておこうと
一人で取り掛かる。

さっきまでいた部屋からは盛り上がってる声が
聞こえるからゲームを楽しんでるみたい。

「はぁ…」

ミンハオくんからクリスマスだし
オッパって呼んで吃驚させたら？って

成功はしたと思うんだけど…

余計に思ってはいけない感情が出てくる。

掃除に集中しなきゃって始めたら
コツンと帽子の鍔が当たった。

「あっ」

これ、被ったままだったんだ。

帽子を手に取って

「ジス、オッパ…」

JS「なぁに」

「わっ、あれ？皆んなは？」

JS「まだ遊んでる」

「ジスはいいの？」

JS「オッパって呼んでくれないの？」

横に並んだと思ったら覗き込まれて

「ジス…がいい」

JS「そうなの？」

「ジスは…オッパが良い？」

JS「Aから呼ばれるならなんでも良いよ？」

そういうと私の手から帽子を取って
私の頭に乗せたら態と視界を隠され

JS「メリークリスマス、A」

頬にいつもとは違う感覚と首に
ヒヤリとした感覚。

慌てて帽子を取ると
笑顔のジスがいた。

首の違和感を確かめたら

「鍵？」

JS「可愛いかなって」

「可愛い…」

鍵のチャームがついたネックレス。

でも、この鍵どこかで…

JS「今夜はどこで寝るの？」

「部屋を用意してもらったから」

JS「ひとり？」

「うん…1人部屋」

本当は1人部屋…いやなんだけどね。