プロローグ ページ2
いつからかなんて覚えていない
ただ、物心ついた時から両親はいなくて、ただ無数の命を刈り取ってきた。
髪も伸び放題、いつも血生臭い臭いがした。
道端に落ちていた果物ナイフが相棒だった。
硝子の破片や麻縄、何でも味方だった。
そんな中で暗殺者の仕事へ足を踏み入れた。所詮子供と舐めた奴もそうでない奴も皆消えた。
殺してしまったのだ。暗殺者の雇用主も周りの暗殺者も
それでも尚、人殺しの欲は絶えなかった
欲じゃなく、もはや生理的なものなんだろう。ぼんやり考えていた。
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
その日も死体と血に囲まれていた。
どこからともなくヒールの音がした。
「……誰?」
目の前に現れた背の高い女性に声をかける。数十秒後には屍になるであろう女性に、何故問いかけたのか自分が一番不思議だった。
女性は長い髪の隙間から覗かれたこちらの目をジッと見てきた。目がそらせなくなった。
「君、ウチに来ない?」
身の毛がよだった。
今までにない感覚に陥った。
これが全ての始まりだった。
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作者名:るーせー | 作成日時:2019年12月21日 20時