血液性愛【rtrt】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:722 hit

#6 ページ6

rt side.

本当に俺はこうして良かったのだろうか。
目の前にある血を見ていたらそんな事はどうでもよかった。
ただただ血を見ながら興奮してた。

こんな時にも血が綺麗とか、可愛らしいとかそんな事しか思い浮かばない。
こんな事を思い浮かぶ俺が可笑しいのだろうか？
いいや。そんな事は無い。誰にだってある筈。
俺のこの気持ちは、フェチとかそんな物だと思う。
異性的に好きって訳じゃなくて、友達的に好きって言う感じ。

ずーっと血を眺めていてもいいと思った。
このまま、時が止まっても。…いや、時が止まったら血は流れないだろう。
俺は流れていたり、垂れていたりする血が好き。
…例にするならなんだろう。
擦り傷みたいな表面にじわーってある血じゃなくて、指を切った時のたらーって垂れてる血。
俺はその方が好きかも。なんか血って感じがするから。

…ただ、女の子の日は別だよ？
俺は血が好き。でも、女の子の日って辛いでしょ？
人それぞれとか言うけどみんな辛い。
独自の辛さみたいな物があると思う。
だから女の子の日で興奮する訳じゃない。
分かるよね？俺の言いたいこと。

『ま、まだ見てるの…？』
もう血を見る時間は終わりみたいだ。
「あ、うん。もういいや。」
近くに置いといた包帯とガーゼを取り出す。
血を見るだけで終わりって訳じゃない。
処置をするもの俺の役割。

確か一回、こんな事自分でも出来るって言われた事があるっけ。
そう言われた時、俺はなんて言ったんだっけな。
忘れちゃったな。
「ふふ。なんかありがとうね、Aちゃん。」
貧血な状態で辛いと思うけど、血を見せてくれてありがとう。

『ううん。大丈夫だよ。』
そうAちゃんは笑顔で笑っていた。
…自分が辛い時にもそんな笑顔でいないでよ。
俺にも弱いとこを見せてよ。
俺だって彼氏なんだよ？守りたいじゃん。

…Aちゃんを傷付けてる癖に、よく言うよね。俺。