血液性愛【rtrt】 (ページ4)

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rt side.

あぁ。我慢出来ない。見たい…でも我慢しなきゃ。
Aちゃんを酷い目に合わせたのは俺だ。
ましてや血が見れなくなるような貧血なんて…
暫くの間我慢しなければいけない。その間何をしてれば…

俺の中で一番いいと思えた血がAちゃんの血なのに。
今、俺の目の前で寝てるんだから。無防備にさ。
貧血だろうと関係ない。もう我慢が出来ないの。

ご飯を食べたいのに待てって言われて待たされる犬みたいに。
犬だって、我慢出来なかったら食べちゃうでしょ？
…俺の場合は違うけど。

「…もう、いいよね？我慢出来ないんだもん。」
これでも一ヶ月は我慢したんだからね。偉い方だよ？
俺の右手にはナイフがある。これでずーっとAちゃんの腕を刺してきたんだ。
…ちょっと錆びてきたかな？血をナイフとかに当てると錆びやすいとか聞いた事がある。
多分それだな。今度新しいナイフ買わなきゃ。

「目の前で寝てるから悪いんだよ、Aちゃん。」
そうして、俺はAちゃんにナイフを振りかざす。
…別に殺そうとしてる訳では無い。死なない程度にやってるつもりだから。

『…レトくん？どうしたの？』
ナイフを振りかざしたらできるかなって思ってたらAちゃんが起きちゃってた。
「あ、え。なんでも、ないよ！」
急に起きたら焦るって…！！
後ろにナイフ隠してるけども移動する時バレるよな。

『…もしかして、我慢できなかったの？』
Aちゃんは物凄く感がいいのだろうか。
もしくは俺の考えている事はなんでもわかるのだろうか。
「…うん。そうなの、ごめんね？」
もう少しだけ、我慢しようかな。
愛するAちゃんの為に。