血液性愛【rtrt】 (ページ2)

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だからとは言って何度も何度もされてはいいと言えたものでは無い。
一回だけ拒否った事はあるし、その事で喧嘩した事もある。
その度にレトくんは言うの。「分かった。」って。

その後からかな。本当に優しくなって行ったのは。
昔なんか私が血を見せなかったら無理やりくらいの勢いだったからね。
…でも、そんな所も好きなんだよ。私は。
例え彼が血を好んでいたとしても。

「…Aちゃん？大丈夫？」
そう言って私を心配そうな顔で見てくる。
なんだ。気づいたら寝ていたのか。
『うん。大丈夫だよ。』
本当に体は大丈夫なため、そう言っておく。

「なんかごめんね。昨日やり過ぎたかな？」
しょんぼりしながら謝ってくる。
この表情に私は弱いのかもしれない。
『別に大丈夫だよ。何ともないし。』
そう私は笑顔で言ってみた。

「大丈夫じゃないよ！昨日、あの後倒れちゃったんだから…！」
倒れた…？なんで…？
私には倒れたという言葉の意味が分からなかった。
『え。倒れたの？私。』
そう聞くと、レトくんは"まるで意味がわからない。"といった顔をしていた。

「やっぱり、これも俺のせい…？」
レトくんはそう、小さく呟いた。
俺のせいなんてそんな事無いと思うよ。
なんて、口に出すつもりだった。
でも、何故か言葉を口に出す事が出来ない、

そのまま、体重が重くなるような感じがあった。
何故か後ろへ傾いて行く。
「Aちゃん！？大丈夫！？」
そのような言葉が聞こえてくると同時に、私は瞼を閉じた。