気まぐれボイジャー【豪炎寺修也】第八章 (ページ2)

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☆２☆ ページ2

#国立大学#

いつも通り学校の校門を入っていき、建物の前で解散。

ヒロト「じゃあね、Aちゃん」

A「うん、またあとで」

研究室に向かって歩いていく。

何故あたしがヒロトと暮らしているか？

それはこの大学を受験した日のこと。

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A「あっ」

ヒロト「あれ、もしかして...？」

A「ヒロト？」

ヒロト「やっぱり！Aちゃんだよね？」

A「うん、久しぶり」

ヒロト「懐かしいなぁ」

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まさかの偶然の再会。

そして連絡先を交換して、また後日。

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ヒロト「Aちゃんに１つ提案があるんだけどいいかい？」

A「なに？」

ヒロト「俺が財閥を継ぐには、会社を１から立て直さなければならない。お金がかかるんだ、しかも大学の学費も大きな出費だ。だから俺は日常生活からできる限りお金を節約するんだ」

A「ふーん」

ヒロト「お日さま園を出て自立するには、アパートを借りなくちゃならないと思ったんだけど、いっそシェアハウスにして何人かで住めば、家賃とか光熱費の負担が減る」

A「ふんふん」

ヒロト「Aちゃんは医学部で忙しいじゃない？大学の傍に住めば通いの時間がだいぶ減って勉強する時間も増える。ってことでさ、Aちゃんもよかったら一緒にシェアハウスしない？」

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って訳だ。

そしてこの選択は正解だった。

大学の近くの家から通うのは電車やバスを使うよりよっぽど時間が確保できる。

ご飯作るのはあたし担当だけど、忙しい時はカップ麺かコンビニで我慢っていう許可ももらっている。

他の家事は手があいている人がする感じ。

なにより、趣味の料理をすることや、家に話し相手がいるって、すごく気晴らしになる、高校時代寮に１人でいた頃と全然違うや。

シェアハウスでこんなに効率よく暮らせるって、思わなかったな。

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