２３４話# 孤独な努力 ページ7
#実験室#
今日は実験室の掃除当番。
同じ班の人達と一緒に掃除をすることになっている。
トイレを済ませてから実験室まで来ると、中から笑い声が聞こえてきた。
「如月ってさ、使えないよな」
A「っ！？」
思わず扉で立ち止まり、実験室をのぞく。
すると同じ班の男子達が掃除の準備をしながら話していたのだ。
「なんか理解が遅いっていうか、察するのがヘタ？」
「説明しなくても分かることでもちゃんと言わなきゃなんないし」
「あと道具が必要な時も普通気付くだろ。でもあいつは言わないと動かない」
「動かないんじゃなくて動けないんだよ。頭悪いから」
「聞いた？あいつの化学のテスト６０点以下だったらしいぞ」
「６０以下ってひどくね？平均点８９だったじゃん確か」
「それで医者目指すってアホくさ」
「よくこの学校入れたな」
「恐らく、ほんとは頭は良くないけど、頑張りすぎてたまたま合格したんでしょう」
あ、廊下の床、ホコリが落ちてる。
掃除、しなくちゃ。
A「......」
...図星なのが悲しい。
本当は医者なんて目指していなかった。
だけど修也のために医者になるって誓ったんだ。
それから毎日必死に勉強してきて、栄都に入学してからも朝から晩まで勉強してるのに、頭のいい人たちとはどうしても差がある。
同じ授業を受けているというのに、あたしが１０学べば、彼らは２０学んでいる、そんな気がして。
グループワークも休み時間もお昼休みも、まるで相手にされない。
「友達」らしき女子達は、あたしからしたらただのクラスメートに過ぎない。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
廊下の床のホコリの上に、雫がポタリと落ちる。
ほんとは、すごく誰かに頼りたい。
だけどそんな人いない。
いつからあたしは１人になったんだ...
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ななっち(プロフ) - アマネさん» いえいえ全然です！こちらこそわざわざありがとうございます！！はい、またよろしくお願いしますね＾＾ (2018年2月14日 23時) (
レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
アマネ - ななっちさん» わああ、そこまでさせてしまってすみません（汗）でもどちらのバージョンも素敵です！一足早いですが続編おめでとうございます、これからも影ながら応援させていただきます(^^) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 6367bb81f0 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - Vermut（元ソラノです）さん» わーありがとうございます〜！！！！頑張って書きました！感動できたようでいろいろ伝わったみたいで私もめっちゃ嬉しいです＾＾ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut（元ソラノです） - きゃぁぁぁぁぉぁぁぁあ!!!!ってなりました！(泣)まだ終わってないのに泣けてきました(T ^ T)やっぱり何度見ても最高ですね！！これからも応援しています！！ (2018年2月12日 22時) (レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - アマネさん» ゴロっと変えてしまいました笑 ほんとにありがとうございます！！これからもよろしくお願いします＾＾ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななっち
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時：2018年2月3日 20時
