３９話# 声だけ ページ41
#海岸#
誰もいない海岸。
岩が並ぶ先には、海が広がっていた。
無言で土方を向くと、彼は指を指して言った。
土方「あの一回り大きい岩。あの裏に豪炎寺が座ってる」
A「！」
土方「ただ、会話してることは絶対に気付かれるなよ」
A「顔を見ないで話せってことね」
土方「ああ」
A「分かった」
土方「俺は先に帰ってるからな」
A「ありがとう」
足元に気をつけながら散歩をするように岩を渡っていく。
一歩一歩と土方に教えられた大きな岩に近づいていった。
少し、緊張する。
やがてそれらしき岩に着き、あたしは岩に寄りかかる形で座り込み、小声で言った。
A「...こんにちは(ヒソ)」
すると、岩の後ろから低い声が返って来る。
豪炎寺『...お前が如月か、土方が話していた』
A「(ビクッ)」
声しか聞こえないため、人物が掴めない。
それでも、彼の声が聞けた。
A「豪炎寺修也くんね。如月Aです。妹のことは、全部把握してる」
豪炎寺『...そうか』
A「うん。だから協力しにきたの」
将来の息子だから。
しかし。
豪炎寺『必要ない。今すぐ東京に帰れ』
A「！？」
豪炎寺『危険すぎる。巻き込むわけにはいかない』
A「でもあたしはそのために沖縄に！」
豪炎寺『俺は１人でも大丈夫だ』
頑固だなぁ...
A「じゃあ、これからどうするつもり？」
豪炎寺『何もしない。宇宙人に気付かれないように隠れ続ける』
A「じゃあ雷門は？沖縄に来てるんだよ？」
豪炎寺『同じさ。雷門が俺のことを諦めて沖縄を出て行くまで、隠れ続ける』
A「そんな...」
豪炎寺『もう行け。長くいすぎると敵に見つかる』
唇をキュッと結び、あたしは無言で岩の上に立ち上がって森のほうへと引き返していった。
だいぶ距離ができてから一度だけ振り向く。
豪炎寺修也が隠れている岩を見つめ、あたしは歩き出した。
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ななっち(プロフ) - きいさん» ありがとうございます〜！頑張ります＾＾ (2017年8月26日 10時) (
レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
きい - おかえりなさい！！待ってました。これからも応援します！ (2017年8月26日 9時) (レス) id: f5540be340 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - メガネとシャンプーさん» わーー嬉しいです！！ありがとうございます！！グレープフルーティーは自分の中でも一番好きな作品だったのでほんと嬉しいです♪更新頑張りますね〜〜！ (2017年7月1日 21時) (レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - 沙羅さん» 遅くなってすみません！ありがとうございます！！＾＾ (2017年7月1日 21時) (レス) id: 5b85f290d9 (このIDを非表示/違反報告)
メガネとシャンプー(プロフ) - すみません興奮しすぎて文字数超えてしまうんですが、これからも更新頑張ってください！応援してます！戻ってきてくださってマジで感謝！です！！！！長文失礼致しました(*^^*) (2017年7月1日 20時) (レス) id: 7e6bd8e4bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななっち
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時：2017年3月22日 20時
