夜空124 ページ4
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−A母side−
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―私はAが北海道に住んでいた頃を思い出すように、みんなにAのことを話し始めた。
北海道に引っ越した頃、私の夫の体調がいきなり悪くなった。
夫はAが生まれて間もない頃、肝臓がんになった。
その時はすぐにがんを切除でき、それからは健康に過ごせていたのだけれど...
北海道に引っ越してきてから、今度はすい臓にがんが発見された。
発見された時は、もうがんが大きくなってて取り除けるには取り除けるけれど、
そのがんが悪性で他の場所に転移していて...もう手の施しようがないと医師に言われた。
あと長くても1年の命だと医師に宣告され、私は夫を支えながら毎日を送っていた。
引っ越してきてからAのことを全く気にかけれていなかった。
たまにAに学校はうまくいっているか聞いたら、
Aは笑顔でうまくいっていると言っていた。
それで私は安心してしまったの。
でもある日...
Aは交通事故に遭った。
目撃者の話によると、その時のAは無我夢中で走っていて道路に飛び出していったって...
約2週間、彼女は目を覚まさなかった。
そしてやっと目を覚ました時、お見舞いに来てくれた彼女の友達を連れて行ったんだけど...
あ「あ、お母さん!...その子たち、誰?」
母「誰って...あなたのお友達じゃない。」
あ「おとも...だち...?」
その時の彼女は...全く知らないふりをしたの。
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紗也(プロフ) - 黒兎さん» コメントありがとうございます!頑張ります\(^o^)/ (2016年1月11日 21時) (レス) id: 28cc01cac9 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - いいお話ですね!完結できるように頑張ってください!応援してます! (2016年1月11日 17時) (レス) id: d8946c01dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2016年1月9日 20時