夜空138 ページ18
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−Aside−
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―あの日からあっという間に日が経った。
この間まで8月に入ったと思っていたのに...
気づけばもう8月の下旬。
休暇で泊まりに来ていたお母さんが明日、帰ることになっていた。
今は帰る前日の夜。
お母さんの荷物をまとめるのを手伝っていた。
あ「...本当にあっという間だったね。」
母「ええ...すごく楽しかったわ。でも...いきなり来て本当にごめんね。」
あ「んーん、心配してきてくれたんでしょう?すっごく嬉しかった。ありがとう、お母さん。」
母「A...」
お母さんは私を見つめ微笑むと、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。
母「そうだ!あなたにいいものを持ってきてあるのよ。」
あ「いいもの...?」
母「そうそう...あ、これよ!」
お母さんはそう言い、スーツケースから白い包を取り出す。
なんだろう...
私はその白い包を丁寧に開ける。
...わあ。
そこに入っていたのは、私の浴衣だった。
黒の生地に、白と青が混ざった綺麗な花が描かれている浴衣。
私が生まれて初めてアルバイトして稼いだお金で買った大事な浴衣。
あ「お母さん...」
母「...花火大会、全然行ってないでしょう?今度あるみたいだからこれ着ておそ松君たちといってきなさい。」
あ「...ありがとう、お母さん。」
私は嬉しくてたまらなくってお母さんに抱きついた。
ありがとう、お母さん。
大好きだよ。
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紗也(プロフ) - 黒兎さん» コメントありがとうございます!頑張ります\(^o^)/ (2016年1月11日 21時) (レス) id: 28cc01cac9 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - いいお話ですね!完結できるように頑張ってください!応援してます! (2016年1月11日 17時) (レス) id: d8946c01dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2016年1月9日 20時