24ー�� ページ13
ほんまは分かっとった。そんな事しても無駄やってことを。
分かっとった上で現実と向き合おうとしいひんで目ぇ逸らし続けた。
だってそう思い込む事でこれ以上自分が傷付かんで済むから。
でも…
でも、ほんまは……
「ほんまは両親には“才能”じゃあなく、僕自身を視て欲しかった」
「うん」
「僕の“才能”だけを視ていたこと、僕は両親が叶えられなかった夢叶える為だけに生まれてきたんやと知った瞬間、悲しかった。苦しかった。信じとったものが全部裏切られたような気持ちになった」
「うん」
ポツリポツリと僕の口から出てくる本音を風間君は広げていた両手を下ろし、相槌を打ってくれる。嫌な顔一つもせず優しい眼差しを向けながら。
それが今の僕にひどく安心感をもたらした。
「両親の夢叶えさせるためにサッカーさせられてると思ったら、サッカーなんてしたくないって思った。サッカーなんて嫌いや。憎いとさえ思った。誰も僕にもう「期待」すんなって思った。でも、両親が離婚せずにすんどるのも、今僕がこうしてここにいられるのも全部サッカーをし続けてたからと思うと凄く複雑な気分なんよ」
「うん」
「……絵心さんは自分の“エゴ”曝け出せ言うとるけど、僕は……自分のエゴが分からへん」
「…それを見つけられる場所がここよ」
今までずっと相槌だけを打って聞いとった風間君が僕の所まで歩いてきて、そのまま流れるように右手を僕の肩に乗せた。
「ここには色んな“エゴ”を持ったストライカー達がいる。勿論アタシ自身も自分の“エゴ”を持っている。けどね、最初から持っていた訳じゃないわ。恩師と出会えたからアタシは自分の“エゴ”に気付けた。
人との出会いが自分の人生を変える、とはよく聞くけど正にその通りだわ。
だからね、氷織ちゃん。今は分からなくていいの。この先出会う誰かによって氷織ちゃんの“エゴ”も“選択肢”も見つかるんじゃないかしら？」
「見つかるんかな？」
「アタシと氷織ちゃんは似てるんでしょ？アタシが変われたんだから氷織ちゃんも変われると思うわ」
なんの確証もないのに確信めいた言い方。けどそうであると信じてやまないと訴えかけとる目に僕は離せないでいた。
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秋樹 - めちゃくちゃおもろいですー！続き楽しみにしてます！ (4月29日 16時) (
レス) id: b59076c3a0 (このIDを非表示/違反報告)
炎(プロフ) - ストーリーやキャラ、とても面白いです！いつも見てます！29−�△硫橘襪離札螢佞如崑�く動けることができる」と少し日本語がおかしくなってましたよ！更新頑張って下さい、続き楽しみにしてます！ (2月26日 21時) (レス) @page28 id: ad471128e0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 瑠樹さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m修正しました。亀更新ですがこれからも頑張っていきます👍 (2月14日 22時) (レス) id: a29df47649 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樹(プロフ) - 29-��の睡蓮君の名前が睡眠になってましたよ！更新頑張ってください！ (2月2日 16時) (レス) id: 83eac9ffc9 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (10月1日 22時) (レス) @page9 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年9月11日 23時
