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「冗談はその前髪だけにして…頂戴！」
トラップしたボールをそのまま上に上げ、続けて士道に向かって強めに撃った。
士道が足で受け止めた際、重い音が響き渡り笑顔が一瞬崩れたが何とか足に納まらせると直ぐに楽しそうに笑い、
「ヒュ〜！いいじゃん今の“爆発”！俺好み！」
もっと来いよ、と明らかな挑発に睡蓮はカチンとくるが冷静にと自分に言い聞かせる。
その際に士道の上腕部に刷られている「241」という数字に目がいった。
最下位が「252」ならと…この部屋にいる人数を差し引くと、奴がこのグループの1位だという事になる。
それが分かった瞬間、睡蓮の口角が上がった。
(まずはコイツを
睡蓮は真っ直ぐ士道に向かって走る。睡蓮の表情を見た士道はこれまで以上の興奮した顔を見せ、迫り来る睡蓮を迎え撃った。
そこからはもう二人だけの世界だった。
奪い、奪われ、奪い返し……
撃ち、撃ち返し、受け止め……
時には蹴り、殴り、それらを交わし、防ぐの繰り返し……。
異常な光景に彼等以外の者達は唖然としながらも遠目で見ていた。巻き込まれたくないというのが正直な話であった。
彼等は汗だくになりながらも笑っていた。しかし、目には「コイツを殺すのは自分だ」という強い意志が宿っていた。
この時間が永遠に続いて欲しいと願った。
だが、現実はそう甘くはない。物語にあるシンデレラにかけられた魔法が夜の12時で解けるのと同じように、いつか終わりは来る。
その証拠に設定されたタイムリミットが刻々と近づいてきていた。
現在のオニは士道。残り時間からしてあと一回が関の山だろう。それを重々承知してるのか士道は今までよりも一番強く、速いのを撃った。
これをまともに受けるとタダではすまない。それだけではない、睡蓮がオニとなりこのまま失格となってしまう。
そうなれば、日本代表になる権利を一生失う。
…が、それが分かっていない睡蓮ではない。
だから彼は最初に士道から自分に向かってボールを撃たれた時と同じような避け方をした。……しかし、そこで終わりではなかった。
何と、士道の渾身のシュートをノールックで後ろへと蹴ったのだ。
睡蓮の脚力も加わり相乗効果を得たボールは、最初にオニとなった252位の子に当たった。
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
