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オニとなった士道は睡蓮に向かってボールを撃った。猛スピードで迫り来るボールに睡蓮は左足を一歩後ろに退き、体を横に向けた事で避けた。
だが、避けた事で睡蓮の後ろにいた他の者達の間を通り壁に当たり床にバウンドしながら転がる。
急に来たボールに驚き、ボールから距離を取る。その内の一人が二人に対して文句を言った。
「危ねぇだろうが！！お前も避けてんじゃねぇよ！！」
それに対し士道は「あー…」と心底つまらなそうな顔をし、文句に言ってきた青年に向かって走り出す。
青年は士道が自分に向かって来ると焦り始めるがもう遅い。
「俺を満足させられねぇ雑魚は黙ってろよ」
そう言い士道は青年の鳩尾を蹴った。彼は「カハっ」と呼吸しづらくなり、蹴られた部分を押さえその場で体を丸めた。
また蹴られた事で吐き気を催したのか口から胃液が出ていた。青年は激痛に顔を歪ませながら、途切れ途切れながらも士道に向かって文句を吐いた。
「こんっ…なの……ファウル…だ…ろ…！」
「はぁ〜？あのクソメガネは“ハンド禁止”って言っただけでこういうのは禁止って言われてませ〜ん。脳味噌理解出来てまちゅか〜？」
頭の横で指をクルクルと回しながら言う士道。この男凶暴ではあるが意外にも知性はあるようだ。
青年は士道を見上げながら睨むが、士道にとってはそんなの痛くも痒くもない。
それよりもいつの間にか彼の足元に転がって来たボールに向かって士道は足を振り上げた。
「お前つまんねぇわ。ビューティーちゃんとやる前にまずはお前から潰〜す」
死刑宣告とも取れる言葉に彼の顔は絶望へと染まる。そうしている間にも士道はボールを思い切り蹴り上げた。青年は逃げようにも激痛により体を満足に動かせない。
誰しもがあの青年は終わったと思った。
どんどんと距離を縮め、近づいて来るボールに青年はギュッと強く目を閉じこのまま、痛みが来るのだと悟った。
＿＿＿＿だが、いつまで経っても痛みが来ない。
不思議に思った青年が目を開けた先に見えたのは……
青年の前に立ち、右足でボールをヒールトラップする睡蓮の姿だった。
「アタシにあんな熱烈なラブコールしといてもう浮気？見境ないわね」
「あは♡もしかしてやきもち焼いてくれてんの？可愛いとこあんじゃーん。安心しろよ、今んとこビューティーちゃん一筋だから♡」
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
