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中途半端な制限時間の意味が分かった睡蓮だが、何を思ったのかキョロキョロを周囲を見渡す。やがて何かに気付いたのか目を少し見開いた。
(この部屋、もしかしてP・Aと同じ広さ！？)
そう。睡蓮を含む12名がいる部屋はP・Aと同じサイズ。全てのゴールの約75%はこの中で生まれる。
つまり今行われている“オニゴッコ”はただの“オニゴッコ”ではない。その事に睡蓮はいち早く気付いたのだ。
(…となるとこの“オニゴッコ”で求められてるのは逃げる側とオニ側で違ってくるのかしら…？)
またまた睡蓮の推測は当たる。
そう、この“オニゴッコ”に求められているものそれは……
逃げる側は対人感覚、駆け引き、ポジショニング。
片やオニ側はドリブル精度、動きの中で狙い通りに撃てるキックのクオリティである。
つまり彼等は“オニゴッコ”の中でサッカーをしているのだ。
先程も言ったように全ゴールのほとんどがP・A内で生まれる。それをするのは誰だ？
そう、ストライカーだ。
ストライカーは貪欲にゴールを求め、奪っていくエゴイスト。だがそれをまだ実感出来てない彼等はただ逃げ、オニは恐怖に怯えながら他の者を当てようと必死になる。
この“オニゴッコ”の真の意図も知らないで。
しかし、睡蓮は知っている。日本より海外のサッカープレイヤーの方が余程エゴイストである事に。
睡蓮はとうに理解している、己の
そして、睡蓮は今まで抑制してきた
ならばどうする？
そんなの答えはとうに決まっている。
(殺せば勝ちなんだから)
睡蓮は笑みを浮かべ、走り出しオニからボールを奪った。
その瞬間モニターに表示されていたオニが睡蓮のに変わる。
この一連の出来事にオニになっていた者も含め目を大きく見開いた。
「自分からオニになりに行きやがった……！」
「頭がイカれたか……！？」
散々な物言いに睡蓮はインサイドリフティングをしながら目を細め、クスリと嘲笑する。
「あら、アナタ達ここに何しに来たの？世界一のストライカーになる為じゃなくて？だというのに逃げてばっかじゃあ世界一のストライカーになれる訳ないじゃない。痛い目見る前に尻尾巻いて逃げたらいかが？」
明らかな煽りに怒りを覚える面々。
「い〜じゃん♡お前。俺のテンション爆上がりだわ♡」
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
