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「ううぅ……。睡蓮君がここまで自分の気持ちを曝け出してくれるなんて…先生、感激です！！」
当の本人が顔がビチャビチャになるくらいに泣いてる。夕方よりも泣いてない？大丈夫？前見えてる？
あ、でもハンカチで拭いてる。じゃあいいわね。
業と苦笑しながら暫く殺せんせーの好きなように泣かせた。そして泣き止み、落ち着いた殺せんせーはアタシに向かってこう言った。
「今の日本サッカーでは睡蓮君という存在は異物でしかなくチーム内で孤立してしまうでしょう。ですがどうか恐れないで下さい。きっとそう遠くない未来……君の考えを受け入れてくれる日が必ずやってくるでしょう。
なのでその日までは君のそのエゴをひそめ、君自身の刃を研ぎ続けて下さい。全身全霊で振るえるその時が来るまで」
「“刃を研ぐのを怠ったものは暗殺者じゃない”だものね」
以前殺せんせーが言った事を復唱すると、殺せんせーの顔に大きな丸が浮かんだのが目に映った。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿本当殺せんせーの言った通りね。
漸くその時が来た。
今まで待ち続けた甲斐があった。
刃を研ぎ続けた甲斐があった。
だって……
アタシのエゴを解放する時が……
アタシの刃を振るう時が来たのだから！！
これから訪れるであろう未知の体験に期待を寄せていると「おい」と声をかけられる。
絵心 甚八がアタシをジッと見つめていた。
「お前は行かないのか？」
そう言われ周りを見る。
隣にいたはずの凛ちゃんはおろかアタシと絵心さん以外会場には誰もいなかった。
少し視線をずらせば絵心さんが立っている場所の後ろの扉が開いていた。
それを見て直ぐに察したわ。アタシ以外皆あの扉の向こうに行っちゃった事に。
視線を戻し、改めて絵心さんを見る。うわぁ……見れば見るほど不健康な生活送ってそうね……って今は違うわ。
「いいえ勿論行かせてもらうわ。けどその前にアナタにお礼が言いたいの」
「お礼だと？」
「えぇ。最初はとんだイカレた計画だと思ったけどアナタの演説……とっても痺れたわ。
やっと……アタシの
ずっと待ち続けた甲斐があるわ！だから、ありがとう絵心さん」
一方的にお礼を言った後アタシは扉に向かって駆け出し、絵心さんの横を通り向け、扉の中に潜って行った。
この時、絵心さんがどんな顔を浮かべていたのかも知らないで…
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黒帽子(プロフ) - マジモンの名無しさん» コメントありがとうございます。はい、名前は固定にしています。 (9月29日 23時) (
レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - チエリー・ルミさん» コメントありがとうございます。そうですねなるべく大人の女性に見えるようにとあと色気があるようなキャラにしましたww (9月29日 23時) (レス) id: c6197c58a9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - お名前って固定ですか (9月29日 16時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - 見た目ママンだww (7月5日 15時) (レス) @page29 id: 642921c4b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» 睡君の事をそこまで言ってくださるなんて作者感激です！！イラストの感想もありがとうございます！後々睡君の暗殺教室時代のイラストも載せようかなと思っております。 (2023年3月21日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年2月4日 23時
