2人の未来へ 6【TH】（完） (ページ2)

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＊TH ページ2

もう一度目の前にいる彼女を抱きしめた。

もう、後悔なんてしたくない。

僕の全てを、君に伝えたいんだ。

「A。愛してるっ… お願いだから、もう僕のそばからいなくならないで。

Aは、僕の全てなんだよ。

Aがいない世界で、僕はもう生きていけない。

僕のそばにいて。絶対幸せにするからっ…。

もう一度一緒に生きていきたい。2人の未来を作っていきたいんだ。」

言わなきゃいけないことは沢山あるんだ。

でも、一番伝えたかったのは、この言葉だった。

この先何があっても離れないように、

僕の未来にAが必要だから。

「テヒョン …。私もテヒョンと生きていきたい。

私の未来にテヒョンがいて欲しいの。」

彼女はゆっくりと、僕の手を握り、僕の目を見て微笑んでくれた。

この笑顔を僕は今度こそ守り抜くんだ。

僕は一度、君を信じぬくことができなくて裏切ってしまった。

もう二度とおなじ間違いは繰り返さないよ。

だから…

「A、僕と結婚して下さい。僕が今プレゼント出来るのはこの言葉だけだけど、星空の下で約束したことを覚えてる？左手の薬指には、Aに一番似合う指輪をプレゼントするよ。」

指輪も準備しないで、プロポーズなんかして、
男としてどうかしてる。

でも、僕はもう
"また次に会う時に"
という考えは捨てようと思うんだ。

僕らには"現在(いま)"が全てであって、
未来が保証されている訳ではない。

こよ"現在(いま)"が続いていくことで
未来へと繋がっていくから。

未来のために
"現在(いま)"を大切にしたい。

僕は、Aと結婚したい。

これは、僕の想いの全てだ。

「テヒョン…嬉しい。

私もテヒョンと結婚したい。ずっと一緒に生きていきたい。

でも、指輪はね…この指輪がいい。」

そう言って、僕に渡してくれたのは、
いつかの星空の下で渡した指輪、

君に返された指輪、

意識がない君に送った指輪、

そう、僕らの歴史を刻んできた指輪だった。