2人の未来へ 2【TH】 (ページ48)

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今日から韓国に1週間滞在する。
夏の歌謡祭に向けた準備、本番、片付け。
歌謡祭の仕事へ行く前に
私はテヒョンさん達の事務所へ伺った。

「ヨンスさん、お久しぶりです。」

「今日はありがとうございます。それに仕事を引き受けていただけで、もう感謝です。メンバーに伝えたときも、みんな喜んじゃって。僕も、メンバーも日本であなたと仕事をして、一つ一つの仕事への配慮、メンバーへの配慮どれも素晴らしいと思ったんです。どうぞ、よろしくお願いします。」

ヨンスさんが深々と頭を下げてくださって…。
そんな風に思っていただいてたなんて。

「そんな、頭をあげてください。私の方こそ、またお仕事の機会をいただきありがとうございます。」

それから、ツアーに関わる主要なスタッフの方々を紹介してもらい、何人かと挨拶をし、
日本のチームとの打ち合わせの時期などについて
話し合った。
まだ時間はあるけれど、少しずつ動き出すことに。

簡単なミーティングを終え、事務所を出て
さっきのヨンスさんの言葉を思い出す。

メンバーが喜んでたって話。

私はテヒョンさんがくれた電話を思い出した。

カトクで連絡をするようになってからは、
電話する前にメッセージを入れるようになってたから、
メッセージ無しの電話が来た時
どんうしたんだろうって思った。
たまたまお昼休憩してるときだったから
すぐに電話もとれてたんだけど。

"「Aさん、ツアーのこと、今マネージャーに聞いて、嬉しくって、すぐ話したくって。Aさんに引き受けてもらうの難しいかもって聞いてたからさ。あっ、ちょっと、何？待って、ちょ、、、。」"

"「ヌナ？僕です。ジョングク。また、仕事できるのすごく楽しみです！！！僕も伝えたくって、電話奪いました(笑)やばっ、ダンス練習抜け出してきたから、また今度！ヌナ、ほんと、嬉しいです。」ツーツーツーツー"

こんな、やりとりがあったから。フフっ。

2人ともストレートに気持ちを伝えてくれるから
お世辞なのかなって思っても素直に喜べる。

あの後テヒョンさんからメッセージが来て、

ジョングクさんには連絡先を
交換したことを伝えてること、

ダンス練習をサッと抜け出したのに
ジョングクさんに気付かれて、電話を取られたこと、

サボったと思われてジョングクさんと2人で
ユンギさんに怒られたことを教えてくれた。