2人の未来へ 2【TH】 (ページ47)

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テレビ局での打ち合わせが終わり、
楽屋にいる彼らに会いに行く。

コンコンっ

「失礼します。」

「待ってたよ。ほら、こっち座りな。」

松本さんに案内されたソファに座り、
同じようにソファに座ったり、周りにいる
ほかのメンバーの皆さんに気持ちを伝える。

「残りのライブを最後にメインの担当から外れて、サポートメンバーになります。これまでより、少し離れたところでのサポートになると思います。こちらの人事の都合を了承してくださってありがとうございます。でも、私はサポートメンバーとして、出来る限りのことは続けて行きたいので…。私、学生の頃から皆さんにお世話になってたし、あの……家族のことで辛かった時期もすごく気にかけていただいて、いつも私のこと心配してくれて。すごく、メインの担当をさせてもらえて感謝してます。甘えてきたから、すこしだけ、兄離れしなきゃって感じで思ってるんです。」

「俺らが妹離れ出来てないだけだよ(笑)」

「俺らはいつでもお前の味方だし、少し立場が変わっただけで、関係性は変わらない。大事な妹だよ。」

皆さん、声を掛けてくれて、
とても優しくって。

相葉さんは
いつものようにら頭をポンポンってして
あとは、いつもライブ終わりにするような
優しいハグをしながら言ったの。

「兄離れなんてしなくていいのに。新しいグループ担当するんだろ？無理するなよ？」

何だか相葉さんの声が
少し元気がないように思えて
顔を覗いたら
いつもニコニコ笑ってるのに
少しだけぎこちない笑いに見えたの。

「相葉さん…？」

って聞くと、手を離しいつものような笑顔で、
私の目を見ながら
「いつだって、Aが1番だよ。また、俺らのところに戻ってきてね。」

そう言ったの。

私はこの時の
彼の本当の気持ちなんて
気付かなかった。

私にとっては憧れだった人。
優しい兄と心から思ってるから。