2人の未来へ 2【TH】 (ページ39)

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空港まで彼らを送り、
彼らに別れをつげた。

別れ際にテヒョンさんから言われた
"電話するね"の一言。

昨日のこともあり、
その言葉だけでドキドキしてしまう。

少し前から
私の心臓がおかしくなったみたい。
テヒョンさんの仕草に、目線に、声に
ドキッと胸がうるさくなるの。

テヒョンさんが、ホテルの中庭で
亡くなったおばあちゃんの話をしてくれたとき、
私の家族のことも話そうか少し悩んだ。

でも、やっぱり言う勇気はなくって。

彼の真っ直ぐな言葉に高鳴る胸の鼓動。

お願いだから鎮まって。

テヒョンさんの隣でそんなことを考えてた。

家族のこと、
わたしの本当の夢。

誰にも言ったことはないけど、
本当は誰かに聞いてほしいの。

本当の私を知ってほしい。

誰かがこんな私の全てを
受け入れてくれることを期待してた。

少しだけ
ほんの少しだけ

私のことを特別と言ってくれた
テヒョンさんなら、、、、

そう思ったの。

　

＊＊＊

ねぇ、テヒョン。

あなたに私の家族のことや
本当の夢を話したときのこと覚えてる？

その時にあなたが私にくれた言葉、私にくれた愛

今も忘れられない。

私の夢を叶えてくれるのは
あなたであってほしい

あなたの夢を叶えるのも
私でありたいと強く思っていた。

いま
あなたの夢を叶えられる人は
私じゃないんだね。