2人の未来へ 2【TH】 (ページ37)

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＊TH ページ37

「この耳の星座、ホクロ、えくぼ、、、それにマリオカートが得意なこと、ダンスが苦手なこと、少しおっちょこちょいなとこ。笑い上戸なところ、もっともっと、知りたいんです。」

「テヒョンさん。えっと…」

戸惑う彼女の表情。
でも、僕は続ける。
言わないと、彼女とは繋がるものは何もなくなる。

「明日、僕は韓国に帰ります。また会えなくなる。でも、Aさんがいない日常には、もう、戻れない。
少しでもいいから、僕と繋がっていて欲しい。そう思ってます。僕にAさんのこと教えてください。まずは、連絡先っ。ねっ？」

真剣な表情から
ニッと笑った僕の顔を見て
少し戸惑った顔が和らいだ。

僕は困らせたいんじゃないんだよ。
繋がっていたいだけ
そして、いつか、君の特別になりたい。

あの相葉さんに見せていたような
そんな顔を僕に向けて欲しい。
いやちがう。
相葉さんよりももっと
特別な存在に僕を見てほしいんだ。

Aさんの顔から手を離し、
ポケットからスマホを取り出し、Aさんの返事を待つ。

「テヒョンさん、この間の韓国での時もですけど、顔に触れられるとドキッとして、心臓が止まりそうになります。もう、それは癖なんですか？フフっ。あっ、連絡先は、私は大丈夫ですけど、テヒョンさんは事務所の方で制約は有りませんか？」

「昔はあったけど、今はないですよ。」

「わかりました。じゃぁ、交換しましょう。」

「やった。僕、電話します。声が聞きたいから。」

「テヒョンさん、さっきの話ですけど、特別って言ってくれてありがとうございます。誰かに特別なんて言葉を言ってもらえることなんてないから、すごく嬉しいです。それに、私もテヒョンさんと一緒で、授賞式での出会いから、こうやって皆さんと一緒に仕事して、こんなに笑い合えるなんて思っていませんでした。私も、こうやってテヒョンさん達と過ごす時間を特別に思ってます。」

まだ、僕の"特別"と君の"特別"は違う。
でも、それでもいい。
無防備な君に少しずつ近付いて、
君といつか、、、。

それから、僕のスマホに入っている
ヨンタンの写真や動画、
メンバーとふざけてる動画を一緒に見た。
Aさんは、途中からは動画も見ないで、
みんなの笑い声を聞くだけで笑うようになって、
涙を流して笑ってた。