＊TH ページ22
ジョングクがAさんに懐いてるのは感じていた。
でも、何でこんなところで2人で？
そう思って、2人の空間に僕は入って、声を掛けた。
「あっ、テヒョンさん、お疲れ様です。」
「、、、ヒョンっ、これは、その、日本語を教えてもらってたんです。明日のテレビでのコメントの発音に自信なくって。」
「そっか。教えてもらえた？？もう大丈夫？？」
「あっ、うん。大丈夫です。ただ、あと少し気になるところはあるんですけど、、、」
「私は大丈夫ですよ。」と彼女は、ジョングクにも僕にも優しく言った。
でも、それを僕が止めた。
「Aさん、グギに教えてくれてありがとう。でも、ほら結構遅い時間だし、まだ休んでないんじゃない？グギも、Aさんは僕らよりも朝早いはずだし、また明日教えてもらいな？」
「あっ、、、ヌナ、まだ部屋で休んでなかったですよね。ごめんなさい。また明日、教えてください。今日はありがとうございました。」
「本当に大丈夫ですけど、、、お二人がそう言ってくださるのなら、その優しさに甘えさせてもらいますね。明日テレビ局に行ってから時間とれるので、練習しましょうね。それじゃ、また明日。おやすみなさい。」
彼女は机の上にあった台本と筆入れを手に持ち、
ペコっとお辞儀すると
この場を離れ、パタパタと階段を下りていった。
その足音が聞こえなくなってから
またジョングクに話しかけた。
「邪魔して悪かったな。リナちゃんからさ、Aさん忙しいって丁度聞いてたからさ。まだ仕事してたときと同じ服だったから。余計なことかもしれないけど、、、」
「いえ、ヌナ優しいから、僕が甘え過ぎました。ヒョンが来てくれて良かったです。あと、、、コンビニ行ってそのときにヌナに会ったんです。偶然。だから、日本語教えてもらう流れになって…そういえば、ヒョン、ちょっとお腹空きません？(笑)」
「空いた(笑)だから、お前を探してたんだよ」
そう言って、ジョングクの肩に手を乗せ
一緒に歩き出す。
ジョングクに僕は嫉妬した。
ジョングクは気づいているだろうか。
ジョングクは何も言わないから
僕もそれに合わせた。
僕と彼女
まだ嫉妬できるほどの関係もないのに
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作者名：kerokero0114 | 作成日時：2021年2月5日 0時
