言えない、伝えたい TH (ページ5)

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「お礼なら、僕に日本語を教えてください。ペンに書いてあった名前見て、日本の人かなって。」

ペンを拾ってくれた彼からの
"日本語を教えて"という提案。

まさかこんな展開になるとは思っていなかったけれど、悪い人では無いだろうとその提案を受け入れた。

連絡先を交換して、
何度か夜のベンチで日本語を教え、
世間話もしながら、楽しい時間を過ごしていた。

そして、その場にジョングクくんとジミンくんも、一緒に教わりたいとテヒョンが連れてきてくれた。

2人が来て、初めてわかったことがいくつもあった。

テヒョンは教えてくれなかったけれど、
3人が一緒に住んでいる家から近いこともあり、この公園でよくダンスの練習をしていたこと、
私のことを3人は何度か公園で見かけていたこと。

そして、アイドルだということを。

アイドルと聞いて少し驚きはしたけれど、
芸能界のことなんてわからない私には
驚く以外特に思うことはなかった。
つまり、アイドルだからといって、
何も変わらないということ。

そんな私の様子に3人が驚いていたけれど、
みんな嬉しそうに笑ってくれた。

ここから、私達は仲良くなったんだと思う。